前回までで、胴体と甲羅の接着、継ぎ目消し、表面処理を終えた。

次は胴体とはまだ接着せずに別パーツのままの状態の頭部、上アゴの歯茎、下アゴパーツの加工を進めよう。
下アゴパーツの取り付け位置決めと軸打ち加工まではすでに終えている。

突起の延長・シャープ化
自分の中で、ソフビキットの組み立てでもはや定番工作と化している牙の延長・シャープ化をやっておく。

ソフビキットはレジンキットと違って、製造過程でパーツのエッジがだるくなりやすいのです。(このキットが旧キットの金型を使った再販品というのもある)
このG3ガメラでは、牙だけでなく頭のトサカや下アゴの突起も少し延長・シャープ化しよう。

いつも通り、まずは尖らせたい部分の先端にゼリー状瞬間接着剤をちょこんと付け、硬化促進剤を使って硬化させる。ゼリー状瞬間接着剤に細ノズルを付けておくとやりやすいです。この時、瞬間接着剤の粘り気でパーツの先端にダマを作った状態で硬化させるのがポイント。
ゼリー状瞬間接着剤で作ったダマがポロっと取れてしまわないように、念の為普通の瞬間接着剤も流し込んでしっかりと接着。


その後、ダマを600番ぐらいのサンドペーパーで牙の曲線に沿うように削って整える。硬化したゼリー状瞬間接着剤は丈夫なので先端を細く削ってもそう簡単には折れません。削る作業をしやすいように、歯茎パーツはもう上アゴに接着してしまった。(下アゴはまだ接着しない)

瞬間接着剤は透明で見えづらいので、ここでいったんプライマーサーフェイサーを吹いて様子を見る。

まだだいぶ先端のダマが目立つので、ここからさらにサンドペーパーで削って尖らせていく。
先端を尖らせたら再びサーフェイサーを吹いて整える。ここで舌パーツも一緒にサーフェイサーを吹いておく。

口内の塗装
ここから口内の塗装に入っていく。G1ガメラの時は口内のベース塗装をラッカー系塗料の筆塗りでやってしまった結果、下地を少し溶かしてしまった。

その反省から、今回はベースのラッカー塗装になるべくエアブラシを使っていく。平成ガメラ特有の淡い口内色をグラデーションで仕上げたいというのもある。互換ブースのおかげでエアブラシを使うハードルが下がった気がする。
ラッカー系でベース塗装
まずMr.カラーのピュアホワイト+クリアーイエロー少量で作ったアイボリーを吹いた。



その上から、Mr.カラーのクリアーオレンジ+クリアーイエローを牙を避けて歯茎部分を中心に吹いた。

下地のアイボリーがほどほどに残るように、立体感と透明感が出るようにグラデーションを意識して吹いたつもり。


この段階で舌パーツをゼリー状瞬間接着剤で上アゴ側に接着。

大して意味は無いけど、ちょっと仮組みして見てみる。カッコイイ。

この上からアクリル系のクリアーカラーで色を重ねていく。
冬のワンフェスで購入した治具を使ってみよう。
【塗装治具アウトレット市!】
塗装治具のアウトレット品、試作品を特価で販売します!
従来品の割れなどを補修したもの、使用性やサイズ感などをトライしたものなど多数。
どれも一品物で数に限りがありますので、お早めに!
卓番5-16-02#wf2019w pic.twitter.com/mqpMskzF0x
— 塗装治具屋 (@charr_001) February 1, 2019
アクリル系でクリアーでウォッシング
タミヤカラーアクリル塗料のクリアーオレンジ+クリアーレッド少量を溶剤多めで溶いて、歯茎の凹部に塗料が残るようにウォッシング。


塗料を流し込んだり、溶剤を含ませた綿棒で拭き取ったり、様子を見ながら、塗り重ねた。

影になってしまう部分には少しクリアーレッドの割合を増やしてコントラストを強めにつけておく。

牙に付いたアクリル塗料は先端を中心に溶剤で拭き取っておく。

エナメル系で墨入れ
普段はブラウン系のエナメル塗料で牙周辺を墨入れしているけど、今回のG3ガメラではより凶暴さを強調したいので、ブラウンにブラックを多めに混ぜた色で墨入れしてコントラストを強めた。
過程の写真は撮り忘れてしまった。。。

牙の先端付近はラッカー系のアイボリーをドライブラシして明度を調整した。
次は眼の塗装に入ろう。
このキットの制作記事まとめページを作りました↓

関連記事
海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer...
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下半身のバランス...
酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』 爪の塗装
シン・ゴジラ第5形態雛型がワンダーフェスティバル2017[冬...
海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 失敗箇所のレタッチ
模型をターンテーブルで撮影
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 パーツの継ぎ目...
円谷コンベンション2019の円谷ワンフェスに行ってきた
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 エポキシ接着...
Zウィングマグナム
スター・ウォーズ ビークルモデル『レイザー・クレスト』 接着...
海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 背びれ・下アゴパーツ...
最近のフィギュアの製造工程
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 口の塗装と接着
『特撮のDNA 平成ガメラ3部作』を見てきた
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 透明化した耳パーツの加工
『特撮のDNA 平成ガメラの衝撃と奇想の大映特撮』を見てきた
続・ゴジラ2000ミレニアムの塗装
映画『GODZILLA VS. KONG』の予告編が公開され...
GMKゴジラの爪の塗装
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下アゴの付け根を...
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 ベース塗装
バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム 表面処理...
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 完成
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 続・下地処理 ベース塗...
メカコレクション『ウルトラホーク3号』 シルバー塗装・再び表...
スターウォーズ エピソードVIIの予告編
海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 全身のグラデーション塗...
ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン 影のベ...
バンダイ ミニプラ 特空機1号セブンガー 仮組み
映画『GODZILLA』のゴジラ登場シーンだけをまとめた8分...
酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(2016) の予約受付開...
ワンダーフェスティバル2024[夏]に行ってきた
ビークルモデル スター・ウォーズ『ミレニアム・ファルコン』墨...
ラクガキの立体化 3D出力物の表面処理
ゴジラ三昧
ゴジラの口の色
酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 赤のグラデーシ...
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の2次原型を作る
海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 パーツの接着・気泡埋め
ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の型取り 再挑戦
ミニ四駆にステアリングを仕込んだ人




コメント