海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』 頭部の加工・口内の塗装

前回までで、胴体と甲羅の接着、継ぎ目消し、表面処理を終えた。



次は胴体とはまだ接着せずに別パーツのままの状態の頭部、上アゴの歯茎、下アゴパーツの加工を進めよう。
下アゴパーツの取り付け位置決めと軸打ち加工まではすでに終えている。
海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』パーツの洗浄・煮沸・レジンによる補強
海洋堂から再販された20cmサイズの平成ガメラ三部作のソフビ、発売と同時に3つ購入していた。G1ガメラのキットはすでに手を付けていて、塗装作業中↓夏のワンフェスで酒井ゆうじ造型工房から20cm G3ガメラのソフビキットと同一原型のレジンキッ...

突起の延長・シャープ化

自分の中で、ソフビキットの組み立てでもはや定番工作と化している牙の延長・シャープ化をやっておく。



ソフビキットはレジンキットと違って、製造過程でパーツのエッジがだるくなりやすいのです。(このキットが旧キットの金型を使った再販品というのもある)

このG3ガメラでは、牙だけでなく頭のトサカや下アゴの突起も少し延長・シャープ化しよう。



いつも通り、まずは尖らせたい部分の先端にゼリー状瞬間接着剤をちょこんと付け、硬化促進剤を使って硬化させる。ゼリー状瞬間接着剤に細ノズルを付けておくとやりやすいです。この時、瞬間接着剤の粘り気でパーツの先端にダマを作った状態で硬化させるのがポイント。



ゼリー状瞬間接着剤で作ったダマがポロっと取れてしまわないように、念の為普通の瞬間接着剤も流し込んでしっかりと接着。





その後、ダマを600番ぐらいのサンドペーパーで牙の曲線に沿うように削って整える。硬化したゼリー状瞬間接着剤は丈夫なので先端を細く削ってもそう簡単には折れません。削る作業をしやすいように、歯茎パーツはもう上アゴに接着してしまった。(下アゴはまだ接着しない)



瞬間接着剤は透明で見えづらいので、ここでいったんプライマーサーフェイサーを吹いて様子を見る。



まだだいぶ先端のダマが目立つので、ここからさらにサンドペーパーで削って尖らせていく。

先端を尖らせたら再びサーフェイサーを吹いて整える。ここで舌パーツも一緒にサーフェイサーを吹いておく。



口内の塗装


ここから口内の塗装に入っていく。G1ガメラの時は口内のベース塗装をラッカー系塗料の筆塗りでやってしまった結果、下地を少し溶かしてしまった。
海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』口内の塗装
前回までで口内の加工を終えた。ようやく塗装作業に入る。再び全体にサーフェイサーを吹いた。何回サーフェイサー吹いてんだか。。。


その反省から、今回はベースのラッカー塗装になるべくエアブラシを使っていく。平成ガメラ特有の淡い口内色をグラデーションで仕上げたいというのもある。互換ブースのおかげでエアブラシを使うハードルが下がった気がする。

ラッカー系でベース塗装

まずMr.カラーのピュアホワイト+クリアーイエロー少量で作ったアイボリーを吹いた。







その上から、Mr.カラーのクリアーオレンジ+クリアーイエローを牙を避けて歯茎部分を中心に吹いた。



下地のアイボリーがほどほどに残るように、立体感と透明感が出るようにグラデーションを意識して吹いたつもり。





この段階で舌パーツをゼリー状瞬間接着剤で上アゴ側に接着。



大して意味は無いけど、ちょっと仮組みして見てみる。カッコイイ。



この上からアクリル系のクリアーカラーで色を重ねていく。
冬のワンフェスで購入した治具を使ってみよう。





下アゴはいつも通りのやり方で良いか。


アクリル系でクリアーでウォッシング

タミヤカラーアクリル塗料のクリアーオレンジ+クリアーレッド少量を溶剤多めで溶いて、歯茎の凹部に塗料が残るようにウォッシング。





塗料を流し込んだり、溶剤を含ませた綿棒で拭き取ったり、様子を見ながら、塗り重ねた。



影になってしまう部分には少しクリアーレッドの割合を増やしてコントラストを強めにつけておく。



牙に付いたアクリル塗料は先端を中心に溶剤で拭き取っておく。


エナメル系で墨入れ

普段はブラウン系のエナメル塗料で牙周辺を墨入れしているけど、今回のG3ガメラではより凶暴さを強調したいので、ブラウンにブラックを多めに混ぜた色で墨入れしてコントラストを強めた。
過程の写真は撮り忘れてしまった。。。



牙の先端付近はラッカー系のアイボリーをドライブラシして明度を調整した。

次は眼の塗装に入ろう。

このキットの制作記事まとめページを作りました↓


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