OpenCV 3.1のsfmモジュールを試す

以前Visual Studio2015環境でビルドに挑戦して、サンプルコードを試す前に力尽きてしまったのだけど。。。



QiitaOpenCV Advent Calendar 2016で良記事がアップされたので再び真似してやってみる。@ChaoticActivityさんありがとう。
あれ、Eigenってビルドするもんなの。。。(知らなかった)
http://qiita.com/ChaoticActivity/items/3888e886925ef0f84926

ビルド環境は前回と同じく以下。

  • Windows 10 Pro
  • Visual Studio Community 2015



ビルドするライブラリそれぞれのバージョンは全て記事に合わせた。

依存するライブラリそれぞれのVisual Studioソリューションの中のALL_BUILDINSTALLプロジェクトをバッチビルドした。記事にならって進めたらほとんどスムーズにビルドできたけど、環境依存なのか、いくつか苦戦した箇所があった。
Ceres-Solverのcmake設定がなかなか記事通りにいかなかった。cmakeで設定したい変数が全然表示されなくて何度もやり直したけど、cmake-guiの右上あたりにある”Advanced“にチェックを入れたら全変数を表示できたので解決。



この辺は元記事とcmake-guiのバージョンが違ったりしたのかな?(オイラは3.7.2を使った)
あと、オイラの環境では、Ceres-Solverのデフォルトでビルド対象になっているサンプルのsampled_functionプロジェクトがビルドエラーになった。これはどうせ使わないので無視。

OpenCVのビルド

こちらも記事通りにCMakeLists.txtを書き換えてcmake-guiで変数の設定を行ったんだけど、sfmがちっともに有効化されなかった。
(ファイルパスがopencv-3.2.0になっているのは気にするな)



痺れを切らしてCMakeCache.txtファイル内の

SFM_DEPS_OK:INTERNAL=FALSE

を強制的に以下へ書き換え、無理やりsfm用の変数を表示させて設定を進めた。

SFM_DEPS_OK:INTERNAL=TRUE

これで何とかOpenCV.slnをGenerateできたのでビルド。

ビルドしたら、sfmモジュールのビルドでエラーが出た。(まあ、当然か?)
google::SetCommandLineOptionがnamespace googleに存在しないとかってエラー。これはgflags関係のエラーだと思うけど、どの段階で抜け落ちたのか。Ceras-Solverをビルドする際にgflagsのディレクトリ指定ミスったか?
gflagsのビルドから何度かやり直してみたけど上手くいかなかったので、結局付け焼刃な方法で強行突破することにした。
ビルドしたgflagsのinclude以下のgflagsディレクトリを丸ごとsfmのsrc下へ持ってきて、opencv_sfmプロジェクトの設定にgflags.libファイルへのパスも追加。(超対処療法だけど。。。)
今思えば、Ceras-Solverのビルドが上手くいってなかったらsfmモジュールが有効にならなかったのかもな。

sfm関係が解決したら、今度はCUDA関係でもエラーが出たのでもう1度cmakeに戻ってCUDAを無効にしてからやり直した。CUDA8.0からVisual Studio2015でのビルドに対応したと聞いていたのに…

サンプル trajectory_reconstrucion.cpp のビルド

件のQitta記事はsfmのサンプルを動かしてみるところまでフォローされているので、引き続き記事に倣ってtrajectory_reconstrucion.cppを動かしてみる。
http://qiita.com/ChaoticActivity/items/178d23508b92a09e59ea
http://docs.opencv.org/3.1.0/d5/dab/tutorial_sfm_trajectory_estimation.html

オイラはopencv/sfm.hppに

#define CERES_FOUND 1

を追記して対応。

以下3つのライブラリファイルをプロジェクトに追加して、
opencv_core310.lib
opencv_sfm310.lib
opencv_viz310.lib

その他、各ライブラリへのdllのパスは通した状態でビルド・実行してみた。

サンプル trajectory_reconstrucion.cpp の実行

わぁ~い出た~!



と思ったらエラーで止まった。。。



やっぱりsfmモジュールのビルドに失敗してるのかな…

追記:少しデバッグしてこのエラーを調べてみたら、どうやらvizモジュール関連っぽい。VTKのバージョンを下げて、変な改造せずにビルドし直した方が良さげ。

関連記事

コンピュータビジョンの技術マップ

SONY製のニューラルネットワークライブラリ『NNabla』

Open3D:3Dデータ処理ライブラリ

Blender 2.8がついに正式リリース!

html5のcanvasの可能性

Math Inspector:科学計算向けビジュアルプログラ...

konashiのサンプルコードを動かしてみた

Deep Learningとその他の機械学習手法の性能比較

Autodesk Mementoでゴジラを3次元復元する

フィーリングに基づくタマムシの質感表現

Google XML Sitemap Generatorプラ...

adskShaderSDK

OpenSfM:PythonのStructure from ...

ディープラーニング

fSpy:1枚の写真からカメラパラメーターを割り出すツール

NumSharp:C#で使えるNumPyライクな数値計算ライ...

Photogrammetry (写真測量法)

ブログの復旧が難航してた話

OpenCV バージョン4がリリースされた!

OpenCVで平均顔を作るチュートリアル

ManuelBastioniLAB:人体モデリングできるBl...

網元AMIで作ったWordpressサイトのインスタンスをt...

自前のShaderがおかしい件

iPadをハンディ3Dスキャナにするガジェット『iSense...

動的なメモリの扱い

Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラ...

Unityで強化学習できる『Unity ML-Agents』

池袋パルコで3Dのバーチャルフィッティング『ウェアラブル ク...

オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『RO...

Twitter APIのPythonラッパー『python-...

AmazonEC2のインスタンスをt1.microからt2....

Iterator

書籍『イラストで学ぶ ディープラーニング』

このブログのデザインに飽きてきた

AR (Augmented Reality)とDR (Dim...

第1回 3D勉強会@関東『SLAMチュートリアル大会』

3Dスキャンに基づくプロシージャルフェイシャルアニメーション

Python.NET:Pythonと.NETを連携させるパッ...

pythonもかじってみようかと

Webサイトのワイヤーフレームが作成できるオンラインツール

iOSで使えるJetpac社の物体認識SDK『DeepBel...

MeshroomでPhotogrammetry

コメント