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映画『ドラえもん のび太と雲の王国』を観た

Amazonのプライム・ビデオでドラえもんの映画が見れるようになったから、ついつい何作か観てしまった。
オイラは大山のぶ代版の世代。思い返すと、オイラが人生で初めて映画館で観た映画は「ドラえもん のび太とアニマル惑星」だったな。しかも満席で立ち見だった。最近は映画館で立ち見って聞かないですね。

長編ドラえもんはまだいくつかちゃんと観たことのない作品があったのだ。部分的にしか見たことのなかった「ドラえもん のび太と雲の王国」を初めてちゃんと観た。

映画ドラえもん のび太と雲の王国

ほのぼのとした導入部しか知らなかったから、中盤からのややエグい展開が少し怖かった。



個人的に応えた描写は以下の2つ。


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ドラえもんのコンピュータが壊れ、のび太のことも分からなくなってしまう描写が辛いのは、現在の大山のぶ代さんの認知症の話が重なって見えるからだろうか。次作の「ドラえもん のび太とブリキの迷宮」でもドラえもんが壊れてしまう描写があるけど、この時代の流行りだったのだろうか。

のび太のわがままから雲の上に理想の国を作ることになる展開は毎度の映画と同様に楽しそうな子供の夢を描いてくれるんだけど、その後「天上人」が登場してからの展開がシリアスというか、割と露骨に現実の外交問題を模したストーリーになる。

雲の上に国をつくるために使った道具「雲固めガス」の効果を無効にするガスは、単なるドラえもんの道具というより、外交の切り札となる破壊兵器という位置付け。この兵器がメタファー的な描き方じゃなくて、露骨に砲台のデザインになっているので、のび太の作った理想の王国とのコントラストが強くてゾッとするぐらい強烈な印象を受けた。ドラえもん自身が「天上人と対等に話し合うための切り札」と言ってスイッチを入れると雲で作ったお城の中から兵器然とした砲台がせり上がってくるのです。そんな物騒なもの仕込んでたのかと。

また、この映画は他のドラえもん映画と少し違って、過去のテレビシリーズのエピソードに登場したキャラクターが再び登場し、物語のキーとなる働きをする点。ちょっと原作の方を読んでみようかなという気分になってきた。



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