オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『ROS (Robot Operating System)』

ちょっと前からロボット関係で話題(?)になっていたROS(Robot Operating System)というものについて調べ始めた。名前からしてロボット用のOSなのかと思ったらそうじゃなくて、Linux(Ubuntu)上で動くミドルウェアというかフレームワークという位置づけらしい。

ROS.org

ソフトウェア開発者のロボット・アプリケーション作成を支援するライブラリとツールを提供しています. 具体的には, ハードウェア抽象化, デバイスドライバ,ライブラリ,視覚化ツール, メッセージ通信,パッケージ管理などが提供されています. ROSはオープンソースの一つ, BSDライセンスにより, ライセンス化されています.

公式ドキュメントの日本語化が進んでいるのもありがたいですね。動作環境は基本的にUbuntu推奨で、試験的にOSXとかもサポートしているけど、Ubuntuでやっておいた方が無難でしょうね。
聞くところによると、もともとPoint Cloud LibraryはROSの一部だったものが独立のライブラリ化したという経緯があるらしいです。

ROS公式ドキュメント以外だと、今のところ日本語で発売されている唯一のROS参考書はコレ↓

ROSではじめるロボットプログラミング―フリーのロボット用「フレームワーク」 (I・O BOOKS)

著者の方のブログはこちら↓
http://ros-robot.blogspot.jp/

ロボットを制御するためのソフトウェアって、アルゴリズムなどの専門分野が多岐にわたるから、こういうフレームワークがないとプロトタイプすらしんどいだろうな。(フレームワークがあってもしんどいだろうけど)

オイラがROSに期待しているのは、ロボットの制御というよりは画像認識系のアルゴリズムの組み合わせも手軽にできるようになる点。最近は、ルンバなどのお掃除ロボットにもSLAM的な空間認識機能が付いてたりするけど、ああいった機能が程よく抽象化されて利用できるのが利点だと思う。(まだ試してないけど)



実は、少し前からこの「ROSではじめるロボットプログラミング」を読んで真似してて、やっと第7章まで来た。

そして、発売されている書籍以外だと、最近出たクリエイティブ・コモンズの無料書籍がある。こちらにはSLAMの例が載っているのでいずれ真似してみたい。↓

詳説 ROSロボットプログラミング

詳説 ROSロボットプログラミング

ちなみに、このROSのバージョン名はすべて亀にちなんだ名称になっていて、どちらの書籍もバージョンIndigoを解説対象としている。とりあえずIndigoで始めておいた方がつまずきにくいと思う。Ubuntuのバージョンは14.04。

ROSを講義で扱ってる中部大学 工学部 ロボット理工学科ってすごい実践寄りなだよな。



さて、このROSに対して同じくロボット系のOpenRTMっていうフレームワークもあるらしいけど、そっちはどうなんでしょうね。

RTMではじめるロボットアプリ開発 (I・O BOOKS)

関連記事

2D→3D復元技術で使われる用語まとめ

Alice Vision:オープンソースのPhotogrammetryフレームワーク

TensorFlowでCGを微分できる『TensorFlow Graphics』

WebGL開発に関する情報が充実してきている

Iridescence:プロトタイピング向け軽量3D可視化ライブラリ

Multi-View Environment:複数画像から3次元形状を再構築するライブラリ

trimesh:PythonでポリゴンMeshを扱うライブラリ

OpenCV 3.1とopencv_contribモジュールをVisual Studio 2015で...

Kinect for Windows v2の日本価格決定

ニューラルネットワークと深層学習

python-twitterで自分のお気に入りを取得する

OpenFace:Deep Neural Networkによる顔の個人識別フレームワーク

OpenCVでiPhone6sのカメラをキャリブレーションする

ZScript

組み込み向けのWindows OS 『Windows Embedded』

池袋パルコで3Dのバーチャルフィッティング『ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ』

UnityでShaderの入力パラメータとして行列を渡す

OpenGVのライブラリ構成

OpenCVで平均顔を作るチュートリアル

BlenderでPhotogrammetryできるアドオン

Open Shading Language (OSL)

「うぶんちゅ!」

ZBrushで作った3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作る

Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー

RSSフィードを読込んで表示するWordpressプラグイン『RSSImport』

オープンソースの取引プラットフォーム

Unityからkonashiをコントロールする

RefineNet (Multi-Path Refinement Network):ディープラーニン...

WinSCP

TorchStudio:PyTorchのための統合開発環境とエコシステム

ポイントクラウドコンソーシアム

オープンソースのプリント基板設計ツール『KiCad』

ロボットクリエーター

BGSLibrary:OpenCVベースの背景差分ライブラリ

統計的な顔モデル

写真に3Dオブジェクトを違和感無く合成する『3DPhotoMagic』

Python.NET:Pythonと.NETを連携させるパッケージ

携帯電話ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』

MeshLab:3Dオブジェクトの確認・変換に便利なフリーウェア

OpenSfM:PythonのStructure from Motionライブラリ

PythonでMayaのShapeノードプラグインを作る

UnityでPoint Cloudを表示する方法

コメント