前回記事です↓
ソフビキットはその性質上、分割されたパーツをはめ込む間着部分をあえて接着しないでおけば、それを生かして関節部分の可動ギミックを残すことができる。特に、今回のキットはロボットなので、関節部分に分割線が残ってもそれをモールドとして扱えるので全然OK。
なので、関節の可動をなるべく活かして仕上げていこうと思う。
何はともあれ、まずは表面処理。ソフビの製造過程で残ってしまった表面の気泡をパテで埋めていく。ソフビキットで気泡が残りやすい箇所は、小さいモールドやパーツのエッジ部分。
このメカゴジラⅡのキットだと、エッジやリベットモールド付近ですかね。
小さい気泡ばかりなので、タミヤのラッカーパテ(タミヤパテ)をMr.カラーのうすめ液で溶いた「溶きパテ」を塗って埋めてやる。このキットはそんなに目立って大きな気泡がなかったので割と簡単だった。
溶きパテの濃度は適宜変えればいい。
ラッカーパテのように、溶剤が揮発することで固まるタイプのパテは、固まると揮発した溶剤の分だけ体積が減る、いわゆる「肉痩せ」が起こるので、塗る段階では多めに塗ってあげる。
ラッカーパテを使った表面処理は、この「肉痩せ」を利用して細かい凹凸を馴染ませるという側面もあると思う。
さて、大まかに組立・塗装プランを立てる。
幼少期に怪獣図鑑で見た印象を大事にしたいので、シャドウやウェザリングをややきつめに入れて、ちょっとレトロフューチャーな仕上がりを目指したい。
模型的に情報量を増やすための独自の解釈として、金属の焼けた感じや、部位ごとの金属の素材の違いを色で表現できないかチャレンジしてみる。
最近はサーフェイサーも色々な種類が出ていて、メタリック塗装の下地色としてそのまま使えるMr.フィニッシング サーフェイサーという、黒いサーフェイサーが販売されているので、今回はこれをつかってみよう。
ソフビキットの塗装には、ソフビ専用のVカラーという塗膜の強い塗料もあるんだけど、色の種類が少ないので今回はやめておく。以前、海洋堂の初代ゴジラのソフビキットを塗った時もVカラーじゃなくて普通にMr.カラーを使ったけど、べつに問題なかったし。
眼の透明パーツ化の話はまた次回。
映画を見ておさらいした方が良いかもな。
このキットの制作記事まとめページを作りました↓
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