遅ればせながら、上野の森美術館で開催されている「メカニックデザイナー 大河原邦男展」に行ってきた。
六本木で開催されていた「機動戦士ガンダム展」の入場券を見せると、チケット代が200円割り引かれます。(オイラは忘れてました…)

オイラにとって初めて触れた大河原デザインは、たぶん小学校に上がる前に見ていたサンライズの勇者シリーズの1作目「勇者エクスカイザー」なのだ。
キングエクスカイザーのおもちゃをおじいちゃんに買ってもらった。クリスマスにはドラゴンカイザーを
後に大人向けにデザインとギミックがリファインされた玩具が発売されたのも記憶に新しい。


今振り返ってみると、勇者シリーズのフェイスマスクのデザインは、特にアゴの部分の処理がガンダムに通じるものがあるね。
オイラが初めて大河原邦男という人の存在を意識したのは、2006年頃にフレッツ・スクウェアで配信されていた「INSIDE ガンダム」という情報番組だった。ガンダムのデザイナーである大河原邦男氏の自宅を訪問する回で、大河原氏の自宅にある町工場みたいな工房スペース 通称「大河原ファクトリー」が紹介されていた。最近で言うところのMakers的な設備を自宅に持っているわけですね。
本展でも少し触れられていたが、大河原氏は立体として破綻の無いデザインを常に心がけており、紙の上だけでなく、実際にモックアップを制作してプレゼンを行うこともあるという。絵を描くことよりも、純粋にメカが好きらしく、金属を加工してオブジェを作成したりもしているらしい。
その感覚はロボットの変形ギミックに表れており、大河原氏が描いた変形機構の説明図なども展示されていた。この手のことは通常だったらおもちゃメーカー側が考えるような部分らしいが、大河原氏は自ら提案しているそうです。
イラストレーターとしても活躍する大河原氏、本展ではデモンストレーションとして、描き下ろしのガンダムのイラストを仕上げるまでの過程が映像で紹介されていた。下絵が描かれた紙の裏を鉛筆で塗りつぶしてカーボン紙と同じ状態を作り、それを本番紙に重ね、赤いボールペンで上からなぞることで線画を転写していた。
大河原氏がイラストを描く際の画材としてポスターカラーを多く利用している理由は、アニメの背景画出身のため、背景を描くのに使用していた名残らしい。
今回は公式図録と、この本を購入した↓

関連記事
HackerスペースとMakerスペース
3DCG Meetup #4に行ってきた
大人用変身ベルト『仮面ライダーディケイド ディケイドライバー...
なりきり玩具と未来のガジェット
『円谷英二展』で展示された初代ゴジラがソフビ化!
ZBrushのお勉強
ぼくたちのトクサツ!
ウルトラヒーローズEXPO 2024 サマーフェスティバル ...
2021年 観に行った映画振り返り
3DCGのモデルを立体化するサービス
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を観た
携帯電話ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』
成果を待てない長学歴化の時代
マイケル・ベイの動画の感覚
2015年10月21日
東日本大震災の記憶
円谷コンベンション2019の円谷ワンフェスに行ってきた
ゴジラ三昧
S.H.MonsterArts ゴジラ(2017)は8月1日...
CM
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 側頭部のボリューム...
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』を観た (ややネタバレ)
エアブラシの思い出
2019年 観に行った映画振り返り
映画『GODZILLA 星を喰う者』を観た (ややネタバレ)
2016年の振り返り
天体写真の3D動画
フィクションに登場するUIデザインのまとめサイト
ゴジラ トレーディングバトル
AR (Augmented Reality)とDR (Dim...
Ambient Occlusionを解析的に求める
東京オリンピックと案内表示
バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム 完成
三丁目ゴジラ
2019年10月 行動振り返り
ZBrushで仮面ライダー3号を造る ベース編
『ヒカリ展』に行ってきた
Amazonプライム・ビデオで『仮面ライダーアマゾンズ』が配...
線画を遠近法で描く
機動警察パトレイバー2 the Movie 4DXを観てきた
2024年の振り返り
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 目元だけ作り込んで...
コメント