『メカニックデザイナー 大河原邦男展』に行ってきた

遅ればせながら、上野の森美術館で開催されている「メカニックデザイナー 大河原邦男展」に行ってきた。

大河原邦男展



六本木で開催されていた「機動戦士ガンダム展」の入場券を見せると、チケット代が200円割り引かれます。(オイラは忘れてました…)
『機動戦士ガンダム展』に行ってきた
六本木で開催中のガンダム展に行ってきた。 「機動戦士ガンダム展」THE ART OF GUNDAM 開催期間:2015年7月18日(土)—9月27日(日) 会期中無休 開館時間:10:00~20:00 (入館は19:00まで) 会場:森アー...



スポンサーリンク


オイラにとって初めて触れた大河原デザインは、たぶん小学校に上がる前に見ていたサンライズの勇者シリーズの1作目「勇者エクスカイザー」なのだ。
キングエクスカイザーのおもちゃをおじいちゃんに買ってもらった。クリスマスにはドラゴンカイザーを買ってもらってサンタさんにもらって、グレートエクスカイザーへ合体させて遊んだ。(腕がもげちゃったけど…)
後に大人向けにデザインとギミックがリファインされた玩具が発売されたのも記憶に新しい。





今振り返ってみると、勇者シリーズのフェイスマスクのデザインは、特にアゴの部分の処理がガンダムに通じるものがあるね。

オイラが初めて大河原邦男という人の存在を意識したのは、2006年頃にフレッツ・スクウェアで配信されていた「INSIDE ガンダム」という情報番組だった。ガンダムのデザイナーである大河原邦男氏の自宅を訪問する回で、大河原氏の自宅にある町工場みたいな工房スペース 通称「大河原ファクトリー」が紹介されていた。最近で言うところのMakers的な設備を自宅に持っているわけですね。

本展でも少し触れられていたが、大河原氏は立体として破綻の無いデザインを常に心がけており、紙の上だけでなく、実際にモックアップを制作してプレゼンを行うこともあるという。絵を描くことよりも、純粋にメカが好きらしく、金属を加工してオブジェを作成したりもしているらしい。
その感覚はロボットの変形ギミックに表れており、大河原氏が描いた変形機構の説明図なども展示されていた。この手のことは通常だったらおもちゃメーカー側が考えるような部分らしいが、大河原氏は自ら提案しているそうです。

イラストレーターとしても活躍する大河原氏、本展ではデモンストレーションとして、描き下ろしのガンダムのイラストを仕上げるまでの過程が映像で紹介されていた。下絵が描かれた紙の裏を鉛筆で塗りつぶしてカーボン紙と同じ状態を作り、それを本番紙に重ね、赤いボールペンで上からなぞることで線画を転写していた。



大河原氏がイラストを描く際の画材としてポスターカラーを多く利用している理由は、アニメの背景画出身のため、背景を描くのに使用していた名残らしい。

今回は公式図録と、この本を購入した↓

メカニックデザイナーの仕事論


スポンサーリンク

関連記事

フルCGのウルトラマン!?
企画とエンジニア 時間感覚の違い
Raspberry Piでカーナビを自作できるキット『iCarus』
小説『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』読了(ネタバレ無し)
書籍『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』読了
世界ふしぎ発見!「特撮の神様 円谷英二の世界」
2019年 観に行った映画振り返り
『帰ってきたウルトラマンの世界』展
大人用変身ベルト『仮面ライダーディケイド ディケイドライバー』
トランスフォーマー/ロストエイジのメイキング
ゴジラムービースタジオツアー
『機動戦士ガンダム展』に行ってきた
ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコンの制作再開
エアブラシの思い出
2015年10月21日
サイドスワイプ
バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム 表面処理・下地塗装
HG 1/144 ガンダムバルバトス 塗装を想定した加工
変形ロボットのデザイン
顔のモデリング
あの頃で止まった時間
アニゴジ関連情報
S.H.MonsterArts ゴジラ(2001)はプレミアムバンダイで発売
書籍『ジョージ・ルーカスのSFX工房』
ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス
シュールな光景
バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム パール・キャンディ塗装
ロボットクリエーター
なりきり玩具と未来のガジェット
ZBrushで人型クリーチャー
『Geocities-izer』 どんなWebページも一昔前のダサいデザインに変えてくれるサービス
Transformers ”Reference & Bulid” Siggraph 2007
シリコーンゴムによる型取りとレジン複製
映画『モスラ』 4Kデジタルリマスター版
天体写真の3D動画
六本木ヒルズの『空想脅威展』を見てきた
映画『GODZILLA 怪獣惑星』を観た (ネタバレ無し)
Digital Emily Project:人間の顔をそっくりそのままCGで復元する
映画から想像するVR・AR時代のGUIデザイン
トランスフォーマーロストエイジのメイキング
日本でMakersは普及するだろうか?
D3.js:JavaScriptのデータビジュアライゼーションライブラリ

コメント