サイトアイコン NegativeMindException

科学技術計算向けスクリプト言語『Julia』

 

この本、読み進めて、解らなくなったら戻ってを繰り返して、ノロノロと第7章まで読み終わった。

この本は章の合間にこの分野のプチ情報が載ってるんだけど、そこで知ったのがJuliaという言語。
2012年にオープンソースとして提供が開始された科学技術計算向けのスクリプト言語で、この本によると、ゆくゆくはRやPythonの後継言語になるとも噂されているらしい。

ちょっと調べてみたら、Juliaのリリース記事を日本語訳した方がいたので読んでみた。↓
なぜ僕らはJuliaを作ったか


スポンサーリンク

僕らが欲しい言語はこんな感じだ。まず、ゆるいライセンスのオープンソースで、Cの速度とRubyの動的さが欲しい。Lispのような真のマクロが使える同図象性のある言語で、Matlabのように分かりやすい数学の記述をしたい。Pythonのように汎用的に使いたいし、Rの統計処理、Perlの文字列処理、Matlabの線形代数計算も要る。シェルのように簡単にいくつかのパーツをつなぎ合わせたい。チョー簡単に習えて、超上級ハッカーも満足する言語。インタラクティブに使えて、かつコンパイルできる言語が欲しい。
(そういえば、C言語の実行速度が必要だってのは言ったっけ?)
こんなにもワガママを言った上だけど、Hadoopみたいな大規模分散コンピューティングもやりたい。
(中略)
まだ完成してないけど、そろそろ1.0のリリースの時期だ。僕らが作った言語の名前はJulia。すでに僕らの無礼な要求に9割方は応えてくれてるけど、ちゃんとした形になるためには僕ら以外の要求も聞かないといけない。だから、君がもし欲張りで理不尽でわがままなプログラマなら、ちょいとこいつを試してもらいたいんだ。

モリモリの理想を掲げたスクリプト言語だけど、実現したら一気にデータマイニングのスタンダードになりそうな気もする。
とりあえず、ダウンロードはこちらから。

まあ、現状では立ち上がりの時間も含めるとそこまで高速ではないらしいという感想もあるようですが。↓
Julia : スクリプト言語最速? 手軽さと速さを求めた科学技術計算向け言語

さて、この書籍のプチ情報欄でKDD (International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining)という学会の存在も知った。ACMのSIG-KDDが主催するデータマイニング分野で最もレベルの高い国際会議らしい。
独学のための取っ掛かりになる情報がちりばめられててありがたい書籍。


スポンサーリンク

関連記事

  • DMMが秋葉原にMakerスペース『DMM.make AKIBA』をオープン
  • Google XML Sitemap Generatorプラグインを3.4.1へダウングレード
  • ミニ四駆にステアリングを仕込んだ人
  • 手を動かしながら学ぶデータマイニング
  • Multi-View Environment:複数画像から3次元形状を再構築するライブラリ
  • FacebookがDeep learningツールの一部をオープンソース化
  • オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『ROS (Robot Operating S...
  • PyDataTokyo主催のDeep Learning勉強会
  • ミニ四駆で電子工作
  • 書籍『ゼロから作るDeep Learning』で自分なりに学ぶ
  • まだ続くブログの不調
  • シフトカーを改造する人達
  • ボールペンに変形するトランスフォーマー『TRANSFORMERS コンボイペン』
  • ブログが1日ダウンしてました
  • Mask R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出・Instance Segmentatio...
  • DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する
  • AfterEffectsプラグイン開発
  • Live CV:インタラクティブにComputer Visionコーディングができるツール
  • Python.NET:Pythonと.NETを連携させるパッケージ
  • ディープラーニング
  • ドラマ『ファーストクラス』が面白い
  • ZScript
  • ブログの復旧が難航してた話
  • Raspberry PiのGPIOを操作するPythonライブラリ『RPi.GPIO』の使い方
  • プログラミングスキルとは何か?
  • UnityでOpenCVを使うには?
  • PGGAN:段階的に解像度を上げて学習を進めるGAN
  • PyMC:Pythonのベイズ統計ライブラリ
  • 定数
  • .NETで使えるTensorFlowライクなニューラルネットワークライブラリ『NeuralNetwo...
  • Open3D:3Dデータ処理ライブラリ
  • Mean Stack開発の最初の一歩
  • マインドマップ作成ツール『MindNode』
  • C++始めようと思うんだ
  • ReadCube:文献管理ツール
  • ubuntuでサーバー作るよ
  • Deep Fluids:流体シミュレーションをディープラーニングで近似する
  • IBM Watsonで性格診断
  • Profilograph
  • OpenCV 3.3.0-RCでsfmモジュールをビルド
  • 機械学習手法『Random Forest』
  • インターフェイスは世界を規定する
  • モバイルバージョンを終了