Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ

KorniaはバックエンドにPyTorchを使用したコンピュータービジョンライブラリで、古典的なコンピュータービジョンの処理を微分可能にして昨今のディープラーニングモデルに統合するためのPython向けライブラリ。

Kornia



Korniaは、PyTorch用の微分可能なコンピュータービジョンライブラリです。

Korniaは、コンピュータービジョンの一般的な問題を解決するための一連のルーチンと、微分可能なモジュールで構成されています。このパッケージのコアではメインのバックエンドとしてPyTorchを使用して効率性を高め、複雑な関数の勾配の定義・計算にReverse-Modeの自動微分を利用しています。




概要

このライブラリは既存のパッケージからインスピレーションを得ており、モデルの訓練時にニューラルネットワーク内に挿入できるオペレーター(画像変換、エピポーラ幾何学、深度推定、テンソル上で直接動作するフィルタ処理・エッジ検出などの低レベル画像処理)を備えたパッケージのサブセットで構成されています。

具体的には、Korniaは以下のコンポーネントで構成されるライブラリです。

コンポーネント
概要
kornia 強力なGPUサポートを備えた微分可能コンピュータービジョンライブラリ
kornia.augmentation GPUでdata augmentationモジュール
kornia.color 色空間を変換する一連のルーチン
kornia.contrib ユーザー貢献・実験的なオペレーターのコンパイル
kornia.enhance 正規化・強度変換モジュール
kornia.feature 特徴検出モジュール
kornia.filters 画像フィルタリング・エッジ検出モジュール
kornia.geometry 画像変換、3D線形代数、様々なカメラモデルを使用した変換などを行う
幾何学的コンピュータービジョンライブラリ
kornia.losses 様々なビジョンタスクを解決するための損失関数のスタック
kornia.morphology モルフォロジー演算モジュール
kornia.utils 画像からテンソルへのユーティリティとビジョン問題のための行列

ソースコードはGitHubにあるけど、pipで簡単にインストールできる。



https://arxiv.org/abs/1910.02190

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