UnityでARKit2.0

ここ最近iOSのARKitやAndroidのARCoreのようなスマホARのSDKが充実してきているようなので、オイラも遊んでみたくなった。

ARKit2.0

オイラが持っているスマホはiPhone 8だけなので、とりあえずARKitを触ってみよう。ARKit2.0は色々とすごいらしいですね。
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2018/602/

ということで、ARアプリの開発環境は必然的にMacとXCodeになる。
最新のARKit2.0を使うには最新のMacを購入しないと無理かと思ってたけど、オイラが今持っている古いMacBook Air(2012年モデル)もOSを最新のMojaveへアップデートしたらiOS12.1対応のXcode 10.1が使えるようだ。(7年前のハードなのに!)
MacBook Air購入時にスペックを割と高めにしておいて良かった。

Unity-ARKit-Plugin

今時はゲームエンジンのプラグインという形でAR系(主に画像認識)の機能を利用してコンテンツを作るのが当たり前になっているので、当然UnityからARKitの機能を利用できるプラグインが配布されています。
(Apple公式ではなく)Unity TechnologiesのリポジトリからUnity-ARKit-Pluginおよびサンプルプロジェクトがダウンロードできる↓
https://bitbucket.org/Unity-Technologies/unity-arkit-plugin

README.mdによると、このプラグインの推奨環境は以下。

  • Unity 2017.4以上
  • Xcode 10.0以上とARKitフレームワークの入った最新のiOS SDK
  • ARKitをサポートしたiOSデバイス(iPhone 6S以降、iPad(2017)以降)
  • iOS 12以上

これならオイラでも満たせるぞ。


スポンサーリンク


オイラの開発環境は以下。

  • macOS 10.14.2 (Mojave)
  • Unity 2018.3.0f2
  • Xcode 10.1
  • iPhone 8 (iOS 12.1.2)

Apple Developer アカウントの設定についてはここを参考に↓
https://docs.unity3d.com/ja/2018.3/Manual/iphone-GettingStarted.html
https://docs.unity3d.com/ja/2018.3/Manual/iphone-accountsetup.html

昔と違って、今はiOS開発もただ動作を試すだけなら無料でできるんですね。

まずはこの記事を参考にサンプルシーンをビルドして実機で動かしてみよう↓
http://nn-hokuson.hatenablog.com/entry/2018/09/19/205354

ダウンロードしたサンプルプロジェクトを展開し、
Assets/UnityARKitPlugin/Examples/UnityARKitScene
を開いてビルドしてみる。
UnityのBuild SettingでビルドするPlatformにiOSを選択し、MacにiPhone実機を繋いだ状態でBuild And Runを押す。



ビルドが始まるとXCodeプロジェクトが生成され、自動的にXCodeが立ち上がり、iOSアプリのビルドが進む。
と、ここに来てXCode上でエラー発生↓



TeamにはXCodeに登録したAppleIDに紐づいたチーム情報を指定しないといけないらしい。
Unityから生成されるXCodeプロジェクトではこの設定がデフォルトで空になっていた。Unityから生成されたXCodeプロジェクト上で手動で設定して、
XCodeの▶️ボタンを押してやればビルドが通る。(これってビルドの度に毎回手動でやらないといけないの?)

実機にアプリのアイコンが追加された。



ビルドしたサンプルシーンUnityARKitSceneは、画像認識で平面を検出して、タップするとそこにCubeを配置するというシンプルなもの。

ARKit2.0のポテンシャルについては、Apple公式のドキュメントを読んだ方が良いんだろうか。
https://developer.apple.com/documentation/arkit

CGオブジェクトへの環境マッピングは是非とも試したいところ。



https://blogs.unity3d.com/jp/2018/06/14/whats-new-in-unity-arkit-plugin-for-arkit-2/

映り込みのサンプルシーンは
〜/Examples/ARKit2.0/UnityAREnvironmentTexture/UnityAREnvironmentProbeAnchor




〜/Examples/ARKit2.0/UnityAREnvironmentTexture/UnityAREnvironmentProbeAnchorManual



か。

実機で動作させてみた↓


ARKitRemote

頻繁に修正してデバッグしていくならARKitRemoteを使った方が良いんだろうな。
http://nn-hokuson.hatenablog.com/entry/2018/10/17/190203
https://lilea.net/lab/how-to-use-arkit-remote/

AR Foundation

どうやらUnityでは、マルチプラットフォームAR開発環境も用意しているらしい。AR KitとAR Coreに対応しているらしい。
https://docs.unity3d.com/Packages/com.unity.xr.arfoundation@1.0/manual/index.html
http://tsubakit1.hateblo.jp/entry/2018/11/21/211400



スポンサーリンク

関連記事

TorchStudio:PyTorchのための統合開発環境とエコシステム
3DCG Meetup #4に行ってきた
OpenCVでカメラ画像から自己位置認識 (Visual Odometry)
Google App Engine上のWordPressでFlickrの画像を貼る
ZScript
openMVGをWindows10 Visual Studio 2015環境でビルドする
Pythonの自然言語処理ライブラリ『NLTK(Natural Language Toolkit)』
映画『ブレードランナー 2049』のVFX
海外ドラマのChromaKey
BlenderProc:Blenderで機械学習用の画像データを生成するPythonツール
HD画質の無駄遣い その2
PyMC:Pythonのベイズ統計ライブラリ
口笛から作曲できるスマホアプリ『Chordana Composer』
ZBrushで仮面ライダー3号を造る ベース編
Zbrushでメカ物を作るチュートリアル動画
Mayaのシェーディングノードの区分
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー
Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『WrapX』
なんかすごいサイト
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部の作り込み・舌の追加
ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のシルエット出し
Texturing & Modeling A Procedural ApproachをGoo...
世界一下品なクマと世界一紳士なクマ
OpenCV
ラクガキの立体化
オープンソースの物理ベースGIレンダラ『appleseed』
hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM実装
科学技術計算向けスクリプト言語『Julia』
今年もSSII
映画『シン・仮面ライダー』 メイキング情報まとめ
geometry3Sharp:Unity C#で使えるポリゴン操作ライブラリ
ArUco:OpenCVベースのコンパクトなARライブラリ
ラクガキの立体化 背中の作り込み・手首の移植
NumSharp:C#で使えるNumPyライクな数値計算ライブラリ
WordPress on Google App Engineを1週間運用してみて
Maya API Reference
ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調整 その2
ZBrushのキャンバスにリファレンス画像を配置する
『パシフィック・リム: アップライジング』のVFXブレイクダウン まとめ
AnacondaとTensorFlowをインストールしてVisual Studio 2015で使う
Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ
GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン

コメント