SONY製のニューラルネットワークライブラリ『NNabla』

SONYが自社で開発したニューラルネットワークライブラリのオープンソース化を発表した。
https://blog.nnabla.org/76/

Apache 2.0ライセンスだそうです。

Neural Network Libraries

Neural Network Libraries by SONY

特長

必要最小限の労力
Pythonを用いて、より少ないコード量で直観的に計算グラフ(ニューラルネットワーク)を定義することができます。

動的計算グラフのサポート
実行時に柔軟にニューラルネットワークを構築することができます。ニューラルネットワークの構築方法としては、静的計算グラフと動的計算グラフの両方が利用可能です。

どこでも実行
移植性を考慮した設計を採用しており、LinuxとWindowsの両方で動作します。

デバイスを選ばない
コードのほとんどがC++11で実装されているため、組み込み機器にもほぼそのままの形で導入することができます。

機能の追加が簡単
適度に抽象化された関数とコードテンプレート生成機能を備えており、開発者はわずかなコードの追加で新しい機能を追加することができます。

マルチターゲット
新しいデバイスのためのコードは、既存のコードを変更することなくプラグインとして追加できます。CUDAも1つのプラグインとして実装されています。

公開されたライブラリは社内での活用を経て3代目のものらしい。
https://dl.sony.com/ja/story/

公式サイトのドメインやドキュメントにはNNablaって書いてあるけど、これがライブラリの名前なのかな?



C++とPythonから叩けるAPIが用意されている。
ソースコードはGitHubで公開されているけど、Python環境へのインストールはpipで簡単にできるみたい。
https://github.com/sony/nnabla

というか、SONYのGitHubアカウントがあることを知らなかった。
ドキュメントはこちら↓
http://nnabla.readthedocs.io/en/latest/

2018年11月13日 追記:すごいニュースだ↓
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201811/18-092/index.html

2017年8月18日追記:さらに、ニューラルネットをGUIで設計できるツールNeural Network Consoleが公開された。↓
https://dl.sony.com/ja/#appDownload

Windows 8.1またはWindows 10(どちらも64bit)環境で動作するアプリケーションのようです。



http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/17/news094.html
https://codezine.jp/article/detail/11131

追記:解説書籍も出た↓

ソニー開発のNeural Network Console入門 ―数式なし、コーディングなしのディープラーニング

関連記事

SDカードサイズのコンピューター『Intel Edison』

プログラミングスキルとは何か?

ブログの復旧が難航してた話

MLDemos:機械学習について理解するための可視化ツール

OpenCV 3.1から追加されたSfMモジュール

Javaで作られたオープンソースの3DCGレンダラ『Sunf...

ROSでガンダムを動かす

Regard3D:オープンソースのStructure fro...

UnityでShaderの入力パラメータとして行列を渡す

Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK

Transformer Explainer:テキスト生成モデ...

ブラウザ操作自動化ツール『Selenium』を試す

CNN Explainer:畳み込みニューラルネットワーク可...

ROSの薄い本

C++始めようと思うんだ

Open Shading Language (OSL)

SegNet:ディープラーニングによるSemantic Se...

MRenderUtil::raytrace

網元AMIで作ったWordpressサイトのインスタンスをt...

ROMOハッカソンに行ってきた

Unity ARKitプラグインサンプルのチュートリアルを読...

Blender 2.8がついに正式リリース!

KelpNet:C#で使える可読性重視のディープラーニングラ...

サンプルコードにも間違いはある?

タマムシっぽい質感

ManimML:機械学習の概念を視覚的に説明するためのライブ...

書籍『3次元コンピュータビジョン計算ハンドブック』を購入

WordPressのテーマを自作する

Pythonの自然言語処理ライブラリ『NLTK(Natura...

1枚の画像からマテリアルを作成できる無料ツール『Materi...

Verilog HDL

pythonもかじってみようかと

Raspberry Pi 2のGPIOピン配置

OpenCV 3.1のsfmモジュールのビルド再び

Zibra Liquids:Unity向け流体シミュレーショ...

OpenCV バージョン4がリリースされた!

OpenMayaRender

機械学習での「回帰」とは?

法線マップを用意してCanvas上でShadingするサンプ...

3Dグラフィックスの入門書

Unity Scriptコーディング→Unreal Engi...

OpenMVSのサンプルを動かしてみる

コメント