libigl:軽量なジオメトリ処理ライブラリ

このlibiglは、ヘッダーファイルだけで構成された軽量なジオメトリ処理系のライブラリだそうです。ライセンスはMozilla Public License(MPL)で、特許を含まないコードなら改変、再頒布OK。

libigl



libiglは、シンプルなC++ジオメトリ処理ライブラリです。libiglには、離散化された微分幾何学計算、余接ラプラシアンや対角化質量行列などの有限要素行列、シンプルなファセット面とエッジベースのトポロジデータ構造、OpenGLやGLSLのためのMesh表示ユーティリティ幅広い機能が備わっています。また、行列操作のための豊富なコア機能により、Eigenライブラリの機能をMatLabのように扱うことができます。

これは、ヘッダーのみのライブラリです。使用前にライブラリをビルドする必要はありません。iglヘッダー(例:#include )をインクルードするだけでそのまま利用できます。各ヘッダーファイルには関数が1つずつ入っています。(例:igl/cotmatrix.hにはigl::cotmatrix()関数が入っている)。ほとんどがn行3列の頂点位置座標行列V、m行3列の三角形インデックス行列Fに格納された一般的な三角形Mesh上で動作するよう調整されています。

また、必要に応じてライブラリをStatic Libraryにプリコンパイルしておけば、あなたのプロジェクトの全体のコンパイル時間を短縮することもできます。これはあくまでコンパイル時間の短縮のみです。(実行時の動作・パフォーマンスは変わりません。)ハッキリしない場合、ヘッダーのみのデフォルトモードを使用してください。(つまり、使いたいヘッダーファイルのみをインクルードしてください)

libiglは、Eigenライブラリに大きく依存しています。我々はMATLABで多くのプロトタイピングを行っており、便利なMATLABからlibigl+Eigenへの変換テーブルを用意しています。

我々は定期的にMac OS X環境のclang、Linux環境のgcc、Windows環境のVisual Studio 2015 Community Editionでコンパイルテストを実施しています。

libiglを利用しているプロジェクト一覧を見ると、Adobe ResearchとかPixar Researchがいたりして、業界のデファクトスタンダード感がありますね。(オイラは全然知らなかった。。。)



中にcopyleftっていうサブディレクトリがあるけど、逆に言うと、このサブディレクトリ以外は改変・配布しちゃまずいってことなのかな?

チュートリアルが充実しているようなので、ちょこちょこと遊んでみるかな。

Tutorial

libigl tutorial



libiglのリポジトリの成長をGourceで可視化した動画見つけた。2011年から始まったってことで良いのかな。

https://www.youtube.com/watch?v=rkKGel1AXtc

http://www.gradientspace.com/tutorials/2020/1/2/libigl-in-unreal-engine

最近はPythonバインディングも用意されています↓

libigl python bindings

関連記事

Amazon Web ServicesでWordPress

CycleGAN:ドメイン関係を学習した画像変換

ポリ男をリファイン

OpenCV 3.1から追加されたSfMモジュール

Physically Based Rendering

ZBrush用トポロジー転送プラグイン『ZWrap Plug...

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のアタリを作る

PythonのHTML・XMLパーサー『BeautifulS...

iOSデバイスのためのフィジカル・コンピューティングツールキ...

ROSの薄い本

GAN (Generative Adversarial Ne...

Iridescence:プロトタイピング向け軽量3D可視化ラ...

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 腕の作り込み

Structure from Motion (多視点画像から...

Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Goo...

画像生成AI Stable Diffusionで遊ぶ

COLMAP:オープンソースのSfM・MVSツール

Regard3D:オープンソースのStructure fro...

hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM・Vis...

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 甲羅の修正・脚の...

Blenderでよく使うaddon

3分の動画でプログラミングを学習できるサイト『ドットインスト...

ZBrushのTranspose Masterでポーズを付け...

顔のモデリング

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる

ラクガキの立体化 反省

Ambient Occlusionを解析的に求める

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 姿勢の変更

PyTorch3D:3Dコンピュータービジョンライブラリ

ヒーローに変身なりきりアーケードゲーム『ナレルンダー』

3Dモデルを立体視で確認できるVRアプリを作っている

オープンソースのネットワーク可視化ソフトウェアプラットフォー...

書籍『OpenCV 3 プログラミングブック』を購入

ZBrushのお勉強

pythonの機械学習ライブラリ『scikit-learn』

テスト

顔追跡による擬似3D表示『Dynamic Perspecti...

「ベンジャミン·バトン数奇な人生」でどうやってCGの顔を作っ...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 ClipCur...

Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGro...

MLDemos:機械学習について理解するための可視化ツール

コメント