酒井ゆうじ造型工房『20cm ビオゴジ出現』眼の塗装のやり直し

前回、ビオゴジの眼を塗ってみたけど、何となく気に入らなかった。↓



虹彩が小さすぎて、白目が目立ち過ぎだったのと、左右の眼の焦点が合ってなくて大変残念な顔になっていたのでやり直す。このビオゴジの眼を塗るのはこれで3回目です。。。

ということで、再び目の塗料を落とし、地のレジンむき出しの状態へ。(ちょっとサーフェイサーが残っている気もする)

再び塗料を落とした眼

前回の反省から、今回はなるべく顔料系は使わずにクリアーカラーの重ね塗りで虹彩を表現しようと思う。



まず、方向性がブレないように虹彩の比率のリファレンスをちゃんと用意する。ここではお手軽にS.H.MonsterArtsのゴジラをリファレンスとする。S.H.MonsterArts版はゴジラVSスペースゴジラあたりのデザインを再現したものなので、虹彩の色が明るめ。↓

S.H.MonsterArtsのゴジラを参考にする

さすがに量産品なので顔をアップでみるとちょっと苦しい出来



なので、あくまで比率の参考にする程度で、色味に関してはゴジラVSビオランテのゴジラをイメージしながら塗る。ビオゴジの良い資料が手元になかったのです。

今回も基本的にラッカー系、アクリル系、エナメル系の順で塗り重ねていきます。

まず、Mr.カラー(ラッカー系)のクリアーイエロー + クリアーオレンジ少量 + スモークグレー微量で、眼の最も明るいベース色を塗る。
何回かにわけて少しずつ、瞳の中心が濃く、外側に行くほど薄くなるような、わざとムラのある塗り方をしてみた。↓

クリアーイエローを塗る

1回塗りだとどうしても凸部分に塗料が残りにくく、凹部分に塗料が溜まって縁が濃くなってしまうので、1度目に塗った塗料が少し乾いてから2回目は瞳の中心を重点的に塗って対応した。↓

クリアーイエロー+クリアーオレンジ少量+スモークグレー微量を塗る

ここまでは良い感じの透明感。
次に、虹彩と白目の境目を作る。今度はタミヤカラーアクリル塗料(アクリル系)のクリアーオレンジ + スモークでクリアーブラウンっぽい色を作り、虹彩の縁が最も濃く、瞳の中心が最も薄くなるように塗っていく。

クリアーオレンジ+スモークグレーを塗る

やってて気づいたテクニックなんだけど、少し溶剤多めにして塗料の流動性を高め、カメラのレンズを拭くような感じで、眼の中心から外側に向かって筆を動かせば上手くいく。
外側に塗料が溜まり、凸な眼の中心部分は塗料が溜まりにくく、うっすらとだけ乗るので自然なグラデーションが作れる。↓

塗料を眼の中心から外側へ追いやるように塗っていく

塗料を眼の中心から外側へ追いやるように塗っていく



この段階で前回よりもだいぶ虹彩が大きくなったから、目つきが自然な感じになっているはず。

次に瞳孔を描く。瞳孔は全ての光を吸収するような穴のように見えた方が良いのでタミヤカラーアクリル塗料のブラックをそのまま塗る。ここは例のごとく、細い綿棒を使って溶剤少な目のドロッとした状態の塗料をポタッと載せるように塗った。↓

瞳を描き入れる

最後に、ごまかしとして(?)眼全体にタミヤカラーエナメル塗料(エナメル系)のスモーク + クリアーイエロー + クリアーブルー少量 + クリアーレッド少量で作った彩度の低いクリアーブラウンでコーティングし、全体のトーンを暗くする。↓

エナメル塗料のスモークで仕上げ

これで眼は完成。どうですか?前回よりもだいぶ雰囲気良くなった気がしませんか?↓

前回よりかなり雰囲気が良くなった気がする

眼の外側にはみ出しちゃった塗料は、またブラックを塗ってリカバーしていく予定。
顔ばっかり見てたら、前に塗った歯茎とアゴの黒の境目がちょっと気になり始めた。影を入れるとか、もう少し良い感じにぼかせないものだろうか。

どんどん完成が遠のいているような。。。
br>
このキットの制作記事まとめページを作りました↓
酒井ゆうじ造型工房 20cm ビオゴジ出現
まだ組み立て途中…学生の頃、初めて購入したレジンキットで、酒井ゆうじ造型工房の出現シリーズの1つ。映画「ゴジラVSビオランテ」でゴジラが三原山から復活するシーンを再現したキットで、ゴジラだけでなく、三原山のベースが付属。後に30cmサイズも...

関連記事

9月15日(木)に全国26劇場で『シン・ゴジラ』一斉発声可能...

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 パーツの接着・気泡埋め

バンダイ LMHG エヴァンゲリオン初号機 キャンディ塗装

模型制作の環境を考える

スター・ウォーズ ビークルモデル『レイザー・クレスト』 キャ...

ゴジラ三昧

バンダイ HGCC 1/144 ターンエーガンダム 後ハメ加...

海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 眼の塗装

Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 背びれ・眼の塗装

海洋堂の20cm ゴジラ ソフビキットが7月に再販

シン・ゴジラ第5形態雛型がワンダーフェスティバル2017[冬...

酒井ゆうじ造型工房『23cm シン・ゴジラ』 表面処理 その...

NHKのゴジラ特番

バンダイ『Human size ゴジラ (1991北海道ve...

バンダイ ビークルモデル 001 スター・ウォーズ スター・...

『GODZILLA SHOW SPACE』に行ってきた

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1995』全身のベース塗装

ファインモールド 1/144 ミレニアム・ファルコン マーキ...

『大ゴジラ特撮王国』に行った話

書籍『GODZILLA GRAPHIC COLLECTION...

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 首パーツの接着・爪と全...

ミニ四駆にステアリングを仕込んだ人

『大ゴジラ特撮王国』を見てきた

トレジャーフェスタ・オンライン

国産ゴジラの総監督は庵野秀明

レジンキットの組み立て:パーツの洗浄〜バリ取り・接着まで

海洋堂 20cmシリーズ『デスゴジ』 クリアーオレンジVer...

メカコレクション『ウルトラホーク3号』 シルバー塗装・再び表...

ビリケン商会 メカゴジラⅡ 眼の2次原型の型取り・複製

映画『GODZILLA x KONG : THE NEW E...

ワンダーフェスティバル2019[冬]に行ってきた

海洋堂 20cmシリーズ『ガメラ 1999』 眼の塗装

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 失敗箇所の本格修復

シフトカーを改造してラジコン化する人達

海洋堂 20cmシリーズ『モスゴジ』 全身のグラデーション塗...

コトブキヤ 『エヴァンゲリオン初号機 TV Ver.』 仮組...

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 側頭部のボリューム...

海洋堂 20cmシリーズ『キンゴジ』 全身のグラデーション塗...

大ゴジラ特撮展

海洋堂 20cmシリーズ『84ゴジラ』 パーツの洗浄・煮沸...

シン・ゴジラの雛型レプリカの予約受付開始

コメント