UnityでTweenアニメーションを実装できる3種類の無料Asset

バージョン5から無料化が発表されたUnityの話題。Unreal Engineも無料化されちゃったね。オイラはここ2年ほどUnityユーザーだったので、しばらくはUnityをメインで使うかな。Unreal Engine 4のインストールはしたけど。

Unityで手軽にTweenアニメーションを実装できるライブラリないか調べてみたら、無料のScript Assetが3つもあることに気づいた。

iTweenDOTween (HOTween v2)LeanTweenの3つ。それぞれ基本的にできることは大体同じだけど、コードの書きやすさや、GUI上での編集のしやすさで少し差がある感じ。順番に感想を書いていく。


iTween

iTween
iTweenは色んな書籍でも取り上げられてるから一番有名で、日本語の情報も手に入りやすい。「Unity, Tween」で検索するとすぐに出てくるのがこのiTweenだ。色んな値をTweenアニメーションできて、あんまり不満は無いんだけど、1つだけ欠点がある。
オブジェクトの移動をPath(曲線)に沿って制御したい場合、このiTweenではCatmull-rom曲線を使ってるんだけど、制御点の位置は指定できても、接線のサイズ指定とかができないのだ。任意の曲線を作るのは結構試行錯誤が必要となる。
Pathアニメーション以外はそんなに不満はない。ハッシュによる指定はコードの1行が長くなりがちな仕様だなぁってぐらいかな。
あと、オブジェクトの透明度のフェードイン・フェードアウトも「FadeTo」っていう関数で楽々実装できるよ。

APIドキュメント

Unity – トゥイーンライブラリiTweenを使用する
Try Unity _5 GUITextureをiTween①
Try Unity _6 GUITextureをiTween②

DOTween (HOTween v2)

DOTween
DOTweenは、もともとHOTweenっていうライブラリがあったようで、それのバージョンアップ版らしい。このライブラリでできることはiTweenとほとんど変わらないんだけど、iTweenが全てC#のScriptコードで成り立っているのに対して、このライブラリはDLLがメイン。
そのせいなのか、最初に初期化が必要だったりと、とり回しがやや面倒な感じ。複数プラットフォームでの書き出しを想定すると、互換性が悪くなりそうなのでお勧めできない。

LeanTween

LeanTween
さて、3つめのLeanTweenは、割とマイナーで日本語の情報も少ないんだけど、iOSに最適化されているらしくてパフォーマンスは良さそう。GitHubにもある。
触ってみた印象だと、iTweenよりも短い行数で同じ実装ができるし、Pathアニメーションも独自のスプライン型を利用すればコントロールしやすい感じ。
iOS最適化されてるってことは、モバイルでのパフォーマンスも期待できるってことだよな。これは本格的に活用してみようと思う。

追記:LeanTweenはポケモンGOにも使われているらしい↓
http://qiita.com/NoriakiOshita/items/29c56fe39e21b12d1527
以上、ちょっとしたメモ書きでした。

関連記事

3Dグラフィックスの入門書

TensorSpace.js:ニューラルネットワークの構造を...

ラクガキの立体化 目標設定

WebGL開発に関する情報が充実してきている

オープンソースのテクスチャマッピングシステム『Ptex』

NeuralNetwork.NET:.NETで使えるTens...

ジュラシック・パークのメイキング

Unityで学ぶC#

iPhoneアプリ開発 Xcode 5のお作法

Mitsuba 3:オープンソースの研究向けレンダラ

単純に遊びに行くのはだめなのか?

海外ドラマのChromaKey

リメイク版ロボコップスーツのメイキング

Unityで強化学習できる『Unity ML-Agents』

Open Shading Language (OSL)

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 頭の概形作り

Blender 2.81でIntel Open Image ...

ポリ男をリファイン

OpenCV 3.1のsfmモジュールのビルド再び

GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン

機械学習に役立つPythonライブラリ一覧

MPC社によるゴジラ(2014)のVFXブレイクダウン

Mayaのポリゴン分割ツールの進化

組み込み向けのWindows OS 『Windows Emb...

Webスクレイピングの勉強会に行ってきた

uvでWindows11のPython環境を管理する

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる おでこ(?)のバ...

AnacondaとTensorFlowをインストールしてVi...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 Clay Po...

書籍『ゼロから作るDeep Learning』で自分なりに学...

Texturing & Modeling A Pro...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGro...

FreeMoCap Project:オープンソースのマーカー...

openMVG:複数視点画像から3次元形状を復元するライブラ...

画像生成AI Stable Diffusionで遊ぶ

仮想関数

AR (Augmented Reality)とDR (Dim...

書籍『メイキング・オブ・ピクサー 創造力をつくった人々』を読...

ラクガキの立体化 進捗

ZBrushでアマビエを作る その2

ジュラシック・パークの続編『ジュラシック・ワールド』

konashiのサンプルコードを動かしてみた

コメント

  1. […] Unity で Tween アニメーションを実装できる3種類の無料 Asset | NegativeMindException […]