Point Cloud Consortiumのセミナー「3D点群の未来」に行ってきたよ

漠然と3D点群に興味があったので、7月3日にPoint Cloud Consortium主催の技術セミナー「3D点群の未来」に行ってみた。初のセミナーらしい。
案の定、男だらけだったね。Point Cloud Consortiumのオリジナルステッカーがもらえたよ。

Point Cloud Consortiumの存在を知ったのは、もともと、Kinectを触り始めた頃にPoint Cloud Libraryの情報を探して林さんのブログにたどり着いたのがきっかけ。林さんは「PCLを触ってみよう!」っていうシリーズでPCLの使い方や丁寧なアルゴリズムの解説記事を公開していた。
コンピュータビジョンもろくに知らなくてPCL公式の英語ドキュメントが全く理解できなかった自分にとって、日本語で実装例や基礎理論の解説も掲載されているブログは非常に有り難かった。マイナビの記事も。


スポンサーリンク

 
林さんのこういうスライド資料も見るようになった。
 

 

 

おかげでオイラは点群にのめりこんで、Kinect v2のDeveloper Programに参加するほどになりましたよ。
そんな林さんが無料セミナーを開くって聞いたら行かない理由は無いわけです。


スポンサーリンク

セミナーではKinect以降、安価なデプスセンサーの登場によって可能になったこと、未来の可能性の話がざっと聞けた。
以下の動画が少し紹介されたよ。


http://www.youtube.com/watch?v=_urM-Atp5ZA



 
Depthセンサーがモバイルに載るようになると、スナップ撮影の概念も変わってくるのかな。SFとかに出てくる未来の新聞は写真が半立体になってたりするけど、あんな感じが普通になるのかしら。モバイルが常に実世界を認識するって、いろんなことができそう。グラス型デバイスも当然3D認識するようになるだろうな。
個人的には、3D点群に興味のある人、使いこなしているエンジニアっていっぱいいるのかと思ってたんだけど、林さんの印象ではまだ少ないらしい。

別の感想として、最近はコンピュータビジョン分野をWeb上で学習する環境が整いつつあるんじゃないかと思い始めた。
動画像処理って、書籍だけではなかなかイメージが掴めない分野だけど、アルゴリズムの処理過程を可視化したものや、実際の動作例を簡単に閲覧することができる。そして、勉強会で見てきた情報もある程度手軽にShareできる。最近は発表スライドを公開するぐらい当たり前になってるし。

余談だけど、会社員として展示会なんかに行っても、その場でもらうチラシよりも公式Webサイトのコンテンツが充実していた方が、報告書を書きやすいのである。動作している動画とかがあるとさらに有難くて、社内での説得材料が強化できる。

Point Cloud Consortiumには盛り上がってほしいですね。

PCCのセミナー「3D点群の未来」で紹介したyoutube動画集
 


スポンサーリンク

関連記事

OpenCVのバージョン3が正式リリースされたぞ
Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK
BlenderProc:Blenderで機械学習用の画像データを生成するPythonツール
Faceshiftで表情をキャプチャしてBlender上でMakeHumanのメッシュを動かすデモ
コンピュータビジョンの技術マップ
DCGAN (Deep Convolutional GAN):畳み込みニューラルネットワークによる敵...
openMVG:複数視点画像から3次元形状を復元するライブラリ
Point Cloud Libraryに動画フォーマットが追加されるらしい
OpenCVでiPhone6sのカメラをキャリブレーションする
Polyscope:3Dデータ操作用GUIライブラリ
Autodesk Mementoでゴジラを3次元復元する
OpenCV 3.3.0 contribのsfmモジュールのサンプルを動かしてみる
ディープラーニング
AfterEffectsプラグイン開発
NeRF (Neural Radiance Fields):深層学習による新規視点合成
OpenAR:OpenCVベースのマーカーARライブラリ
写真に3Dオブジェクトを違和感無く合成する『3DPhotoMagic』
Mask R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出・Instance Segmentatio...
BGSLibrary:OpenCVベースの背景差分ライブラリ
書籍『イラストで学ぶ ディープラーニング』
FacebookがDeep learningツールの一部をオープンソース化
OpenCVでPhotoshopのプラグイン開発
Faster R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検出手法
第25回コンピュータビジョン勉強会@関東に行って来た
Iridescence:プロトタイピング向け軽量3D可視化ライブラリ
OpenCV 3.1から追加されたSfMモジュール
OpenCV
iPhoneで3D写真が撮れるアプリ『seene』
「ベンジャミン·バトン数奇な人生」でどうやってCGの顔を作ったのか
fSpy:1枚の写真からカメラパラメーターを割り出すツール
PeopleSansPeople:機械学習用の人物データをUnityで生成する
COLMAP:オープンソースのSfM・MVSツール
cvui:OpenCVのための軽量GUIライブラリ
hloc:SuperGlueで精度を向上させたSfM実装
Adobeの手振れ補正機能『ワープスタビライザー』の秘密
Blendify:コンピュータービジョン向けBlenderラッパー
Active Appearance Models(AAM)
Leap MotionでMaya上のオブジェクトを操作できるプラグイン
3Dスキャンに基づくプロシージャルフェイシャルアニメーション
TensorFlowでCGを微分できる『TensorFlow Graphics』
Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ
OpenMVSのサンプルを動かしてみる

コメント