GoB:ZBrushとBlenderを連携させるアドオン

Blenderがバージョン2.8から格段に使いやすくなった。



と言いつつ、操作をMaya風に変えてくれるアドオン MayaConfigに頼り切っていて、今はBlender 2.81とMayaConfig V3.4を使っている。
BlenderのレンダラーEeveeとCyclesがなかなか優秀で、無料でここまで高品質なレンダラが利用できるなら使い倒さない手はない。

一方、ZBrushにはもともと他のツールと連携するためのGoZという機能があり、MayaやPhotoshopなど主要なツールに対応しているけど、Blenderには公式に対応していない。
そこで、JoseConsecoさんが開発したGoBを使うとZBrushとBlender間でGoZ機能が使えるらしい↓

GoB

GoZのように簡単にZBrush↔Blender間の連携ができるツールです。

特徴

以下の情報を転送できます:

  • オブジェクト (meshのみ)
  • ポリペイント
  • UV
  • マスク
  • ポリグループ
  • ディフューズマップ
  • ノーマルマップ
  • ディスプレイスメントマップ

こちらからダウンロード↓
https://github.com/JoseConseco/GoB/releases



で、オイラも以下の環境で試してみた↓

  • Windows 10 Pro
  • ZBrush 2020
  • Blender 2.81

Blenderは64bitのzipを任意のディレクトリに展開してインストールしたもの。

GoBのインストールはGoBのReadmeに従いつつ、こちらの記事も参考にした↓
https://www.yamato-tsukasa.com/entry/2019/11/15/000808

以下はGoBのReadme記載のInstallationの日本語訳↓

インストール方法

1. BlenderにGoBアドオンをインストール(後述の「Blenderの設定」手順)し、アクティベートする。

2. Blenderフォルダを以下のパスにあるGoZAppsフォルダに配置する:

  • Windows: C:/Users/Public/Pixologic/GoZApps
  • Macintosh: /Users/Shared/Pixologic/GoZApps

3. GoZ_for_ZBrush_Installer_WINを実行し、GoZを再インストールする。
インストーラーの場所:C:\Program Files\Pixologic\ZBrush 2019\Troubleshoot Help\

4. ZBrushを起動し、GoZを実行してBlenderのインストール場所を選ぶ。

Blenderの設定

注意:もし古いバージョンのGoBがインストールされている場合は、次の手順に進む前にAddonパネルから古いバージョンを削除してください。
GitHubからGoBのzipファイルをダウンロードすると、zipファイルの名前とzip内のルートフォルダが変わってしまいます。ダウンロードしたzipファイルの名前とルートフォルダの名前を”GoB”に修正して下さい。修正後のアドオンのパスは以下のようになります:
C:\Users\XXXXX\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\2.80\scripts\addons*GoB*

1. BlenderでAddonパネルを開き、下の方にある’Install From Files…’ボタンをクリックしてください。GoB.zipファイルを選択するとアドオンが適切なフォルダにインストールされます。

2. GoBのボックスにチェックを入れ、Preferencesを保存します。これでBlender起動時にGoBが有効になります。ヘッダー(Blenderの画面上部)にオートローディングを有効にするためのインポートアイコンが表示されていることを確認して下さい。

使い方

このアドオンは、Blenderのtop infoパネルにImportとExportの2つのアイコンを追加します:

  • Exportアイコンをクリックすると、選択したmeshをZBrushへエクスポートすることができます。
  • Importアイコンをクリックすると、オートローディングモードが有効になります。最新のオブジェクトがGoZからインポートされます。

おい、インストール方法3以降はWindows環境の手順しか説明が書いてないぞ(笑)

最初インストールした時は、BlenderからZBrushへのエクスポートが動くのに、ZBrushからBlenderへのインポートが動かなかった。何度かインストールをやり直したら双方が動くようになった。





https://3dtotal.jp/tutorials/25942/



2020年5月 追記:大和 司さんがBoothでGoBアシストツールの公開されました。



https://www.yamato-tsukasa.com/entry/gob-assistant-manual
https://3dnchu.com/archives/gob-assistant-tool/



https://www.yamato-tsukasa.com/entry/gob-assistant-v2-manual
https://qiita.com/harayoki/items/3437cd77440bbb09eb00

関連記事

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 頭頂部と首周りを...

TVML (TV program Making langua...

Seleniumを使ったFXや株の自動取引

MPFB2:Blenderの人体モデリングアドオン

ゴジラ(2014)のディティール制作の舞台裏

3Dスキャンに基づくプロシージャルフェイシャルアニメーション

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口のバランス調整

ラクガキの立体化 背中の作り込み・手首の移植

OpenCVで平均顔を作るチュートリアル

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のバランスを探...

書籍『メイキング・オブ・ピクサー 創造力をつくった人々』を読...

ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス

Unity ARKitプラグインサンプルのドキュメントを読む

ポリゴンジオメトリ処理ライブラリ『pmp-library (...

HD画質の無駄遣い その2

OpenSfM:PythonのStructure from ...

After Effects全エフェクトの解説(6.5)

法線マップを用意してCanvas上でShadingするサンプ...

テスト

R-CNN (Regions with CNN featur...

Blender 4.2以降のWindowsPortable版...

機械学習手法『Random Forest』

Paul Debevec

PS4用ソフト『Marvel's Spider-Man』

PolyPaint

MeshLab:3Dオブジェクトの確認・変換に便利なフリーウ...

映画『ブレードランナー 2049』のVFX

Google App Engineのデプロイ失敗

JavaによるCGプログラミング入門サイト (日本語)

ポリ男をリファイン

adskShaderSDK

ワンダーフェスティバル2017[冬]に行ってきた

Stanford Bunny

トランスフォーマーロストエイジのメイキング

Faster R-CNN:ディープラーニングによる一般物体検...

ワンダーフェスティバル2024[夏]に行ってきた

Composition Rendering:Blenderに...

SIGGRAPH論文へのリンクサイト

オープンソースのテクスチャマッピングシステム『Ptex』

ManimML:機械学習の概念を視覚的に説明するためのライブ...

ガメラ生誕50周年

世界一下品なクマと世界一紳士なクマ

コメント