ZBrushCoreのTransposeとGizmo 3D

ZBrushCoreはZBrushの機能を限定した廉価版という位置づけだけど、逆にフル版のZBrush4R7には無い機能(?)も実はあるんだよね。



通常のZBrushでモデルの移動、拡大縮小、回転操作を行う機能はTransposeだけだけど、ZBrushCoreにはMaya等の3DCGツールでお馴染みのGizmo 3Dが搭載されている。

ZBrushCore:Manipulating 3D Models

Manipulating 3D Models

ZBrushCoreのキャンバス上での3Dモデルを操作する方法は2種類あります。

  • Gizmo 3D汎用マニピュレータは、モデルをすばやく移動、拡大縮小、回転するのに最適な方法です。
  • TransPoseアクションラインは、キャラクターのポージングのための変形など、より高度な変形に最適です。

ZBrushCoreのインターフェイス上部にあるMove, Scale, Rotateアイコンのいずれかをクリックするとその機能が有効になります。これらのボタンは、最初にGizmo 3Dマニピュレータを起動します。
Gizmo 3D汎用マニピュレータをオフにすると、3Dモデルの高度な操作やポージングが可能なTransposeラインへと切り替わります。TransPoseについてのより詳しい情報はこちらをご覧ください。

Mayaから3DCGに入ったオイラとしては、Gizmo 3Dの方が直感的でとっつきやすい。というか、Transposeの感覚が未だに掴めない。



とはいえTransposeを使いこなせれば、かなり表現の幅が広がることは間違いないのでお勉強。

Transpose

ZBrushのTranspose機能を使えば、モデルの配置やポージング、変形を手早く行うことができます。
この機能は、3つの異なる要素を使用します:

  • アクションラインは、モデル全体またはモデルの一部を移動、拡大縮小、回転する際に使用します。
  • TransformメニューにあるMove, Scale, Rotateボタンを押すと、Transposeアクションラインの選択した要素(移動、拡大縮小、回転)だけをコントロールします。ZBrush 2では、これらのモードがブラシ機能として提供されていましたが、Transposeにはそれ以上の機能があります。
  • mask機能を併用すると、モデルのマスクされていない領域のみにTransposeが実行されます。これにより、簡単にモデルのポージングが行えます。

例えば…
Transposeを使用して腕を下に回転させたい場合には、まず腕以外をマスクし、肩から肘へアクションラインを引いた後、Transform:Rotateを有効にして、肩以外のアクションラインの端をドラッグして腕を回転させます。

http://docs.pixologic.com/user-guide/3d-modeling/modeling-basics/transpose/

Transpose Brushes

Transpose Brush

Move, Scale, Rotate等のモード切り替えを行えば、今使っているブラシが自動的にTransposeブラシへ切り替わります。ブラシパレットで別のTransposeブラシへ変更することもできます。

(Transpose Smart Mask等の)新しいTransPoseブラシを選択すると、それがデフォルトのTransPoseブラシとなり、新しく別のTransPoseブラシモードを選択しない限りそのままになります。

公式ドキュメント読んでもさっぱりわからん。

TransPose機能を使うためのマニピュレータ アクションラインは、始端、中央、終端の3つのマニピュレータが連結したような線。



始端はGizmo 3DみたいなXYZ軸+内側・外側の円で構成され、中央、終端はそれぞれ内側・外側の円で構成されている。
またMove, Scale, Rotateの各モードによって挙動が変わる。





以前買ったこの書籍、Transpose機能の解説がモノクロページでちょっと分かりづらい。↓

はじめてのZBrush―直感的に使える「3D‐CGソフト」 (I・O BOOKS)

関連記事

ポリゴンジオメトリ処理ライブラリ『pmp-library (...

デザインのリファイン再び

Maya 2015から標準搭載されたMILA

Maya API Reference

ラクガキの立体化

UnityのTransformクラスについて調べてみた

グローバルイルミネーションに手を出す前に、やり残したことがあ...

HD画質の無駄遣い その2

フリーのUV展開ツール Roadkill UV Tool

無料で使える人体3DCG作成ツール

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる パーツ分割

池袋パルコで3Dのバーチャルフィッティング『ウェアラブル ク...

書籍『The Art of Mystical Beasts』...

ZBrushのハードサーフェイス用ブラシ

ZBrushでアマビエを作る その2

Mayaのシェーディングノードの区分

2012のメイキングまとめ(途中)

ワンダーフェスティバル2017[夏]に行ってきた

映画『ゴジラ-1.0』 メイキング情報まとめ

adskShaderSDK

ZBrushで人型クリーチャー

ヘッドマウントディスプレイとビジュアリゼーションの未来

BlenderProc:Blenderで機械学習用の画像デー...

3DCG Meetup #4に行ってきた

ZBrushトレーニング

頭蓋骨からの顔復元と進化過程の可視化

MFnMeshクラスのsplit関数

プロシージャル手法に特化した本が出てるみたい(まだ買わないけ...

Blenderでよく使うaddon

MB-Lab:Blenderの人体モデリングアドオン

ワンダーフェスティバル2019[冬]に行ってきた

書籍『メイキング・オブ・ピクサー 創造力をつくった人々』を読...

Transformers ”Reference & Buli...

ちょっと凝り過ぎなWebキャンペーン:全日本バーベイタム選手...

ZBrushでゴジラ2001を作ってみる 身体のバランスを探...

ZBrush 2018へのアップグレード

mentalrayのSubsurface Scatterin...

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 口のバランス調整

ヒーローに変身なりきりアーケードゲーム『ナレルンダー』

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下半身のバランス...

Ambient Occlusionを解析的に求める

Runway ML:クリエイターのための機械学習ツール

コメント