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2021年10月 振り返り

2021年は残りわずか。



10月は蔓延防止等重点措置でも緊急事態宣言でもない、珍しい期間だった。(これが珍しいという感覚も変ではあるのだが)
9月に引き続き10月中も1日の新規感染者数が減り続けていた。緊急事態宣言は9月末で解除されたものの、アルコール類を出す飲食店の通常営業が解禁されたのは10月25日からだったので、その影響が感染者数に反映されるとしたら11月第2週からだろうか。
発表されている数字から自己判断してしまうと、人によってはもうコロナは明けたと思って前の日常へ戻ってしまいそう。

10月末は衆議院総選挙。今回はなぜか選挙公報が配達されなかった。新聞を取っていないせいだろうか。
立候補者の情報を調べるくらいはできるけど、最高裁判所裁判官の情報を自分で調べるのはしんどくてできなかった。

気温がだんだん寒くなってきて、暖房をつけるようになった。1年の内、冷暖房無しで過ごしやすい時期が本当に短い。
仕事中に足元が冷えるようになったので、ひざ掛けに包まるようになった。
寝具はかけ布団を厚手のものに変えて、毛布も出した。

あと、個人的なことで言うと、10月末に父方の祖母が亡くなった。



10月はほとんどこのブログに記事を投稿しなかったな。
最近はそこまで酷いストレスも無く、沢山書き出して整理しないとメンタルが落ち着かないというわけでもない。細々と心に引っかかることは沢山あるけど、ダメージは大きくない。
振り返り記事を後回しにしがちで、月の半ばぐらいに投稿するようになってしまった。

仕事

仕事では10月から下期で年度の後半戦。4月にも思ったが、メインの仕事はずっと継続しているのであまりそういう区切りを実感していない。
10月から部署にまた新たに中途で1人入ってきた。オイラが入社して以降、新卒も含めて部署に5人も加わった。

出社

10月は2回出社した。8月以来2ヶ月ぶりの出社。



出社すると通勤に往復2時間ほど取られるけど、朝の通勤が軽い運動になって少し脳内麻薬が出るような気がする。なんとなく、家でじっとしている時よりも気持ちがスッキリする。「移動中」を理由に各種仕事の連絡をシャットアウトできるのもあるけど。
通勤中は基本的にただ電車に揺られているだけなので、頭を使うことはなくほぼ反射的に身体が動いている。身体的な活動が伴う行動の方が人間の本能に近いからなのか、あまり疲労を感じない。在宅でずっとパソコンに向かっていると、意識して頭を使い過ぎているのかもしれない。

出社してる時は周りの目もあるから私物スマホをあまりいじれなくて仕事密度が濃いはずなのに、やっぱり生産性は在宅勤務よりも下がる。
出社すると、会社にいることを免罪符にできて気持ち的にはリラックスできる不思議。家にいても時間で仕事に拘束されていると思うとずっと追われているような緊張感がある。
なんとなく、時間に比例してアウトプットが積み上がっていないとサボっていると思われそうで、在宅勤務中はやった分だけ確実にアウトプットが増える単純作業が有難く感じるようになった。

対面とリモートで違う印象

ずっとリモートで接していた同僚と久しぶりに対面してみると、また違った印象を受ける。リモートでのソースコードとチャットのやり取りは活発なのに、対面では物静かな人だ。オイラはこの人が書いたソースコードを直接見ているからその生産性の高さを知っているけど、会話でしか接しなければ覇気がなく頼りない人に見えるかもしれない。
想像だが、この人はコロナ禍のリモート化によって生産性が上がったタイプな気がする。邪魔されずに作業に集中できる環境になって本来の力を発揮しやすくなってそう。

対面だとハキハキと受け答えできる人がなんとなく優秀と感じがちだけど、それは会話の瞬発力で話の流れを支配できるからかもしれない。速く言った者勝ちのような力学が働く。
なんとなくその場で始まる会話中心のコミュニケーションから、書き下したテキストや決められた時間内の会議中心のコミュニケーションに移ると、しっかりと理屈で整理された情報を渡してくれる人の方が優秀に感じる。情報を渡されてから迷うことが少なく、質問もピンポイントで済む。

この振り返り記事を書き続けているのもあって、自分の考えをいったん書き下して整理する癖がついてから、口頭での会話は理屈の矛盾に気づきにくい性質があると分かるようになった。分かるようになったせいで、曖昧さが許せなくなっている。
チャットで即返事をしようと書き始めても、書いた傍から論理構造を気にして編集し始めてしまう。結果として返事の投稿が遅くなりがち。

メモ用のノート

今の会社に入社してから使い始めたメモ用のノートを1冊使い終わった。



メモ用と言いつつ、メモよりも会議中に感じた愚痴をその場で書き殴るのに使うことが多かった(笑)
リモートワークだと、自分の手元のメモ帳は他の誰にも見られないので、堂々と愚痴を書き込めたのだ。何となく、愚痴はノートの右端に書き込んでしまうので、左から中央が空白なのに右端だけビッシリ書き込まれたページが増えた。リモートワークならではのストレス対処方法だ。
まだ仕事の愚痴を言える関係の人がいないので、とにかく書き出して眺めることでストレスに立ち向かっている。

放課後、休日

自分のオリジナリティを評価されたいと思う反面、業務時間だけでは自分のアイディアを他人に伝わる形にまで具現化できなくて、夜寝る前や休日の時間も使ってしまう。在宅勤務で仕事道具一式が家にあるからできること。
優先度の低い仕事なので、メインの仕事に時間を取られると業務時間中でやりくりできないのだ。(つまりキャパシティオーバーなのだが)

業務時間中は、かけた時間に比例して成果が積み上がるような確実な手段を選びがちだが、業務時間外なら時間制限が無いので非効率な方法であっても気にせず色々試行錯誤できる。
他人に伝わるように情報を整理する過程で自分の思考がより洗練されていく。抽象と具体の往復を自由に繰り替えすのは楽しい。

10月はブログをほとんど更新していなかったのはこのせい。

分業のストレス

1つのことを分業で進めていると、役割分担やコミュニケーションでストレスを感じることが多い。

技術上がりの人の末路

オイラは今まで技術者として違う職種の人達と一緒に仕事をしてきた経験から、1番やっかいなのは技術上がりだけど知識をアップデートしない人だと感じている。
自己肯定感が高いのか何なのか、時代の変化に遅れていることを認識できない人が一定数いて、過去の実績のおかげで現在はそこそこの権限を持っている人がいる。半端に過去の実績があるで年功序列ではなく実力でのし上がったの自負しているタイプ。

似た例を沢山見かけるので、これは日本の会社組織の構造的な問題なのかもしれない。
いかに高学歴な人であろうと、過去に大きな実績のある人であろうと、人の上に立ち、学ぶこと・実務から離れてしまうと皆同じような頓珍漢になってしまう。
井の中の蛙のまま頓珍漢な采配で大勢を動かし、結果競争に負けても部下のせいにできる。
自身の非に無自覚なまま人の上に立つことの危うさ、罪深さを最近感じる。他人を動かす立場である以上「無邪気」ではいられない。

専門家だからと特別な居場所を作って外部の変化を無視、他人との対話を放棄すると、その実どんどん無能化していくのではないか?



技術上がりの人で特に厄介なのは、ディティールからボトムアップに考える癖があり、「目的」に抽象化して指示することができない点だ。
「目的」が伝えられず、現役の専門知識を持った人の協力を得られない。

「作りながら考える」やり方を他人を手足にして「作らせながら考える」にしてしまう。
調べながら考えることはしないので、自分の浅はかな思いつきを否定する材料はやらせた結果で知る。


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知的労働の分業

ここ最近何度も言っている話だけど、知的労働を分業で進めるのは筋が悪い。目標が曖昧な試行錯誤は分担しちゃいけないと思う。
抽象的な考えを徐々に具体化していく過程で考えほころびが沢山出てくる。矛盾なく抽象階層を降りてくるなんて理想的なことができてる人はほとんどいない。そんな天才なかなかいない。

便利な人?有能な人?

オイラは誰かの役に立ちたいと思ったことがない。評価されたいと思う反面、評価者にとって便利な人になることには抵抗がある。
評価者からの雑なオーダーで期待通りの結果がが出せないと無能扱いされる。
専門家としてお金を稼ぐということは、素人(無知な人)の意図を汲んであげることなのかもしれない。分からない人に寄り添うこと。

契約

他社と協同している場合、役割分担と責任の範囲について契約で厳密に境目を設けることになる。
ここで問題になるのは、契約上自分の責任範囲でないことに直接手出しできなくなってしまう点。ちょっとした協力もできず、まわりくどい間接的な関わり方をせざるを得なくなる。
期日に間に合わなかったり成果の品質が悪いと共倒れになるのに、もどかしい。

他の部署の人との関わり

先月リーダーに任命された仕事の実態が少しずつ分かってきた。他の部署の人達と連携しながら進める仕事。入社して以来、初めて会社の他の部署の人達と関わる。
前の会社で最後に関わった仕事と良く似た仕事が始まりそうな予感。前の会社での経験を考慮してアサインされたので当然ではある。

他の部署の人達と関わってみると、この会社は誰を中心に回っているのか、つまりどの職種・部署が主導して会社を動かしているのかが少しずつ見えてくる。

1年前と比べて

去年の今頃はもう当時の上長に退職することを伝えていた。



会社を移ってから、仕事を通じて世の中のトレンドを知る機会は減った気がする。前の会社では後追いのパクリ仕事が多かったから先行事例の調査ばかりしていたな。在宅勤務率が高まったのも情報を得にくくなった原因かもしれないが。

自分の意志で1つ1つ選ぶよりも、流されていた方が成果は多くなるのかな。頼まれ仕事は頼む側も協力者になってくれるし。チャンスの多い場に身を置くことの重要性を感じる。

自分の特性

過去何度も異動して仕事を変え、会社も変えてきて感じる仕事上の自分の特性について書いておく。

オイラは特定のスキルのタスクに専任になるより、プロジェクトに専任になった方が個人的にはやりやすいし質が上がる。
それは、上手く分業体制ができていないプロジェクトばかりだからかも。分解されたタスクだけを渡されても、文脈(つまり目的)が分からないと上手く立ち回れない。

その仕事に関わるからには自分なりの爪痕(オリジナリティ)を残そうと思ってしまう。

頼まれた仕事が上手く行かない原因が相手の非だと分かると、いっきに攻撃的になる癖がある。いつのまにか、他人のせいにして自分のメンタルを守る癖がついた。

説得材料が用意できるまで、整理して上手く論理的に伝えられるようになるまで隠しておく癖がある。
言い訳ばかりしている無能と思われるのが怖い。

その他

最近忘れっぽいのかなんなのか、メモしておかないと不安でしかたがない。



書いた量で間接的に達成感を得ているような気もする。なるべく多く散らかしておきたい。いずれそれらの断片が頭の中で1つの理屈でつながることを期待して。

最近は「テキパキと進める」というのに違和感を抱くようになった。それは単に「雑に進める」なのではないか?と。
人の上に立つ人が言う「テキパキ」が特に、雑な依頼をまき散らすだけに見えて。

入社して以来、とにかく早く知識を得ないといけなくて手あたり次第書籍を購入した。もう棚に収まらなくて床に積んでいる。

生活

週末ジムに行かなくなって平日通勤もほとんどしないので、体力がだいぶ落ちた気がする。通勤していた頃なら平日は1日1万歩弱は歩いていた。今はたまに外出すると目が疲れるのか、夕方ぐらいから頭痛になる。

昼食を抜く生活サイクルがすっかり定着してしまった。
在宅勤務に慣れ過ぎて気持ちがダレ気味なので、手軽な息抜き方法を見つけたいところだ。自宅が職場ということは、自宅の掃除は業務と考えていいだろうか。

始業時間ギリギリまで寝ているのもあって、夜なかなか寝付けず夜型になりやすい。10月はメラトニンを飲んで寝ることが多かった。

お風呂に入る元気が無く、お風呂に入らずに寝てしまうことが増えた。これも在宅勤務前提だからできること。
お風呂に入っている時間も何か情報を摂取していたくて、スマホ用の防水カバー購入。



1度お風呂に入るとやたら長風呂するようになった。入る時と入らない時の差が極端だな。

娯楽

緊急事態宣言が明けて映画館が通常営業に戻ったので、平日仕事が終わってから映画を観に行けるようになった。ムビチケ購入済みのままずっと公開が延期されていた007の最新作をようやく観れた。

東京ゲームショーのVR解錠だけちょっと見に行って酔ってしまった。

ずっと積んでいたプラモデルをチビチビと時間をかけて仮組みしている。ブログに制作記事を書く元気が出ない。



前の会社を辞めた時にもらった退職金で始めた米国株式が円安の影響で少し増えた。

bluetoothイヤホンが右側だけすぐバッテリーが切れるようになった。購入してから2年以上経っているけど、もう寿命ということか?
2019年7月 行動振り返り
2019年ももう半分以上過ぎている。 「振り返り」の振り返り 毎月毎月、どうしてもその月だけで近視眼的になるので、2019年に入ってからの過去半年分の振り返りを読み返してみた。 1~2月の振り返りの時点ですでに勉強のための時間の使い方につい...

身内の不幸

10月30日に父方の祖母が亡くなった。これでオイラの祖父母は全員他界したことになる。
3年前に母方の祖母が亡くなった頃の振り返りを読み返してみた。



オイラの日常に最適化した生活サイクルでは、突発的な事が入り込む隙間があまり無い。自分の生活サイクルには他人が入り込む余地が無いのだ。毎日が時間的にカツカツ。
母方の祖母が亡くなった当時は、今仕事を抜けるのは困ると感じていたのに、時間が経ってみると、当時関わっていた仕事のことなんてほとんど記憶に無いぐらい些細な事に感じる。
仕事のためというよりも、自分が一時的に抜けることで仕事に自分の居場所がなくなってしまうのを恐れていた。今もその気持ちは変わらないけど、今の仕事は9月でひと段落しているので今回は比較的余裕があり、割と調整が楽だった。

前の会社にいた時と違って、まだ今の会社のサイクル・雰囲気がつかめていないので、気軽に有給休暇を取れない。これは会社の制度ではなく、オイラの気持ちの問題。


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