結構マニアックな話だけど、昔「SFX最前線 ムービー・マジック」というアメリカの番組があった。
これは、VFXが主流になる少し前、90年代後半の、まだハリウッド映画でもミニチュアや特殊メイクなど、アナログ特撮的な面が強かった頃のSFXメイキングドキュメンタリー番組。
今ではDVD・Blu-Rayの特典でメイキング映像が付くのが当たり前になってるけど、まだメイキング映像が貴重に思えたVHS時代の話だ。
Wikipediaによると、アメリカの番組Movie Magicは1994年~1997年にディスカバリーチャンネルで放送され、その後1997年~2004年には子供向けの構成になったMega Movie Magicが放送されたらしい。ディスカバリーチャンネルということで、しっかりした番組構成も納得。
この番組は日本語翻訳版がちゃんと存在していて、東京MXやTVKなどのローカル局で放送していた。確かWOWWOWでも放送していた気がする。(加入してなかったから詳しく知らない)
東京MXだと、夏の高校野球の中継が中止になったり、時間が余るとムービーマジックを連続で放送することがあった。TVKでは毎週放送していた気がする。
オイラは小・中学生の頃にこの番組に夢中になり、せっせと録画していた。(VHSで)
オープニングのテーマ曲と共に流れる数々の映画のクライマックスシーンとその舞台裏のダイジェスト映像にすごくワクワクしたのを覚えている。日本語版のナレーションは、今は亡き中江真司さんだった。語り口は後に「トリビアの泉」で人気となるあの低音ボイス。
最近のDVD特典に付いているようなメイキングとの大きな違いは、技術そのものにフォーカスした資料となっていること。映画の魔法の舞台裏を支える技術と、その歴史に触れる教育番組的な作りだった。この技術のパイオニアは誰で、その後発展させたのは誰か、といった情報も詳しく紹介される。ストップモーションの巨匠、レイハリーハウゼンの存在はこの番組で知った。
登場する技術者達の子供時代のエピソードを結構大きく取り上げているのも印象的。大抵は子供の頃に自宅のガレージで何か作り始めてる。(笑)
と、前置きが長くなったけど、これのDVDを買ったのです。勢いでvol.1〜4まで一気に買ってしまった。
少し調べると、Youtubeでオリジナル版がいくつか見れる↓
こちらのブログでも紹介されている↓
http://shikatanaku.blogspot.jp/2010/03/sfx.html
日本人にとってはかなりマイナーな番組なんだろうか。
DVD以外だと、日本語版のLD(レーザーディスク)が発売されていたこともあるらしい。
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