HackerスペースとMakerスペース

何となくモヤモヤしてたところで、こんな記事を見つけた。↓

ハッカースペースか、Makerスペースか、TechShopか、FabLabか?

最初に言っておこう。「ハッカースペース」と「Makerスペース」を区別している人は、実情に詳しい人の間でも、ほとんどいない。実を言うと、その人たちは、たいていハッカースペースに属している。私がこの2つの区別を付けようと考えた理由は、これらの名前の背景にあるコンセプトと表していることが、私の中で大きく離れていったからだ。



この記事によると、似ているようで指向が違うHackerスペースとMakerスペースというものがあるようだ。
2つのコンセプトをまとめると、

Hackerspace

プログラマー(ハッカー)の集まりから始まった。電子回路の設計製作など、興味の赴くままに物理的プロトタイプを行うようになり、「ハッカー」や「ハッキング」という言葉の定義が、物理的な物も対象にするようになった。ハードウェアの作り変え、電子部品の工作、プログラミングが主。既存のものを作りかえる(ハックする)場。
結果として、コミュニティが集産主義とつながる傾向にあり、意志決定に民主的方法をとるようになる。

Makerspace

2011年の初頭にDaleとMAKE Magazineが「デザインや工作のために誰もが利用できる場所」という意味でmakerspace.comという言葉を使い始めた。誰でも、いつでも、ほぼあらゆる材料を使って、既存のものを作り変えるのではなく、なんでも一から作れる場。

今流行っているMakers的なものはやっぱりMakerspace寄りな話みたい。自分なりに解釈すると、Makerspaceは既存のもののカスタマイズ(延長)ではなく、新しい用途・価値を生み出す場という意味だと思う。Hackerspaceはあくまで既存のものの延長、あるいは手を加える手段そのものを楽しむ場なんじゃないかな。
そして、アメリカにはMakerspaceを運営する団体が存在する。有名なのはTechShopFabLab

TechShopは、2006年にカリフォルニア州メンローパークに創設された営利目的のスペースチェーン。有料会員にハイエンドな工作機械を提供している。木工、機械工作、溶接、切断、CNC加工などの設備が揃っている。

FabLabは、2005年頃にMIT Media LabのCenter for Bits and Atoms所長とNeil Gershenfeldが立ち上げたスペースのネットワーク。元はMITで開かれていたHow to Make (Almost) Anythingという講義。FabLabの原則は、初心者でも工作機械の使い方や工学、デザインの簡単なレクチャーを受ければ、作りたいものが作れるようになるというもの。
FabLabには規格が定められている。

関連記事

2023年10月 振り返り

書籍『鈴木さんにも分かるネットの未来』読了

シフトカーの改造

ReadCube:文献管理ツール

胡散臭いデザインの参考サイト

2024年1月 振り返り

ドラマ『ファーストクラス』が始まった

2021年4月 振り返り

2020年4月 振り返り

2017年3月 振り返り

Deep Learningとその他の機械学習手法の性能比較

ハイテクな暑さ対策グッズ

2022年5月 振り返り

パルクール(Parkour)

書籍『コンテンツの秘密』読了

OpenCVのバージョン3が正式リリースされたぞ

「自分が何を学んでいるか」を人に説明できない

学習の到達目標は「点と点が線で繋がるまで」

企画とエンジニア 時間感覚の違い

動き出す浮世絵展 TOKYO

3DCGのモデルを立体化するサービス

2018年8月~9月 振り返り

最高にカッコイイガラス細工

2017年9月 振り返り

あの頃で止まった時間

モータードライバ

裾野を広げる「○○カフェ」という存在

言葉が支配する世界

ヒトデの骨格のような構造物を作成するシステム『KINEMAT...

2019年11月 行動振り返り

ほっこり日常まんが

2017年5月 振り返り

Raspberry Piでカーナビを自作できるキット『iCa...

かっこいい大人にはなれなかったけど

研究者のための英文校正業者比較サイト

ロボットクリエーター

映像ビジネスの未来

中学3年生が制作した短編映像作品『2045』

仮面ライダーバトライド・ウォー

タマムシ

調べものは得意なのかもしれない

2017年8月 振り返り

コメント