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劇場版『仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング』を観た (ネタバレ無し)

仮面ライダーエグゼイド」の劇場版「仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング」を観てきた。(もちろん同時上映の「宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲」も)

https://www.youtube.com/watch?v=GtIZETlcg74?t=33s

映画の内容のネタバレになるような感想は書かないけど、本当にエグゼイドのエンディングだった。

https://www.youtube.com/watch?v=F9z7a1BCgWA?t=41s

平成ライダーシリーズは「仮面ライダークウガ」以来ずっと見続けていて、毎回映画も観に行ってるわけだけど、もはや習慣というか半分惰性のような感じで見ている節もあった。
なんだけど、今年の「仮面ライダーエグゼイド」は面白い。展開が速いし、思わぬ方向へ物語が進んで行くので毎週楽しみ。
脚本は高橋悠也氏がテレビシリーズ全話と映画の平成ジェネレーションズを1人で手掛けたらしい。



エグゼイドの放送開始前に新ライダーとして発表された頃、その奇抜なデザインもそうだが、ゲームと医療というモチーフのぶっ飛んだ組み合わせにはさすがに無理があるようにも思えた。

だが、放送が始まってみると、医療の手段としてゲームシステム・ルールを攻略していく描写が、ただの暴力の連鎖とは違う敵対関係のドラマを生んでいた。特撮ヒーローものは、特殊な力を持つ者同士の戦いをメインに描く都合で、すぐに暴力を振るう脳筋達みたいな展開になりがちだが、人を救う手段がゲームシステムしかないという世界観のおかげで、理性を損なわずに派手なアクションも楽しめるドラマになっていた。

EX-AID(エグゼイド)という名前は、Extreme(究極の)Aid(救助)を掛け合わせた造語らしい。人を救うために過激(Extreme)な手段を用いるというのは、医療技術の進歩の歴史で見ると、案外ありえない話でもない。
毎週エグゼイドを見ているうちに、中学生の頃に読んだ「外科の夜明け」という書籍を思い出した。オイラが読んだのは図書館で借りた小学館の抜粋版だったと思う。



この書籍の中で出てくる笑気ガス(亜酸化窒素)のくだりは結構過激な話だった気がする。
それまで娯楽にしか使われていなかった笑気ガスに、痛みを感じなくさせる作用がありそうだと気づいたところから、それを使って初めて麻酔して手術した実験の歴史が紹介されていた。(それ以前の外科手術は麻酔無しだったそうです…)

仮面ライダーエグゼイド」の物語はかなりデフォルメされた姿ではあるけど、未知の病気に対して未開の手段でもがきながら対抗していく姿勢は、医療の進歩の過程の縮図に思えてきた。
主人公達が医師ということを考えると、エグゼイドは「ウィルスを根絶する」というよりも「ウィルスに感染した人達を救い続ける」というドラマなんだろうなぁ。人を救うためにあらゆる手段を行使する医師達。

ところで、エグゼイドの玩具はかろうじて手を出してないけど、主題歌は買ってます。



実はベルトの玩具を買いに行ったら売り切れてた、というだけなんですけどね。


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