Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『WrapX』

MakeHumanのブログを見て知ったんだけど、Russian3DScannerが出してるWrapっていうトポロジー転送ツールがすごい。

MakeHumanブログ記事↓

MakeHuman and R3DS: a perfect synergy

トポロジー転送っていうのは、任意のメッシュを、別に用意しておいたキレイなメッシュ構造へ、形状を保ったまま転写できるということ。つまり、リトポロジーってやつですよ。
で、このリトポロジーは3Dスキャナーでスキャンしたグチャグチャなデータに対しては特に重要で、例えば人の顔みたいに大体構造が同じものに対しては、別の表情(形状)でも同一構造のトポロジーを持たせたい。同一のトポロジーであれば、ブレンドシェイプで表情のアニメーションを付けることができる。

ということでWrapの紹介。

Wrapとは?

R3DS::Wrapはトポロジー転送ツールです。3Dスキャン等によるハイポリモデルを既存のトポロジーでラップすることができます。
また、事前の位置合わせ、スカルプティング、テクスチャ焼き付け機能も備えています。
Wrapはオリジナルとなるベースメッシュの頂点の順序や、テクスチャ座標を維持できるため、スキャンデータを用いて異なる表情のモーフターゲットを作成することができます。


スポンサーリンク


スポンサーリンク




で、さらにそのWrapの上位版となるWrapXというのがリリースされたらしい。こちらは開発者向けにPythonのAPIを提供しているらしい。

WrapXとは?

WrapXは、WrapのPython APIを提供するProfessional版です。
WrapXなら、剛体の位置合わせ、非剛体の位置合わせ、Subdivision、Mesh Projection、テクスチャの転送などの機能を組み込んだあなた独自のスキャン処理を構築できます。

以下のツールセットも含まれています:

  • モデルの表示とテクスチャ
  • 頂点とポリゴンの選択
  • ファイルへの保存・ファイルからの読み込み
  • 位置合わせ処理の可視化

WrapXを使うには2つの方法があります:

  • WrapX IDEと豊富なビジュアルツールセットによるカスタムScriptの簡易開発
  • Pythonモジュールを使用してあなたのパイプラインにWrapXを組み込む



WrapXのドキュメントはこちら↓
http://www.russian3dscanner.com/docs/WrapX/

WrapもWrapXも有料ソフトウェアだけど、Demo機能だけは無料で体験できる。

価格は
Wrap 2.3:150ドル
WrapX 1.0:370ドル

リトポロジー系の論文を読んでみたいところだけど、イマイチ調べ始める取っ掛かりがつかめない。


スポンサーリンク

関連記事

Maya には3 種類のシェーダSDKがある?

ZBrushCoreのTransposeとGizmo 3D

ZBrush 2021.6のMesh from Mask機能を使ってみる

動的なメモリの扱い

仮想関数

素敵なパーティクル

3D Gaussian Splatting:リアルタイム描画できるRadiance Fields

NeRF (Neural Radiance Fields):深層学習による新規視点合成

Theia:オープンソースのStructure from Motionライブラリ

UnityのMonoBehaviourクラスをシングルトン化する

AmazonEC2のインスタンスをt1.microからt2.microへ移行する

オープンソースのロボットアプリケーションフレームワーク『ROS (Robot Operating S...

ZBrushで基本となるブラシ

OpenCVでiPhone6sのカメラをキャリブレーションする

ミニ四駆を改造してBluetoothラジコン化する

FreeMoCap Project:オープンソースのマーカーレスモーションキャプチャ

無料のSEOツールPythagoras(ピタゴラス)

もちもち泡のネコ

iOSデバイスと接続して連携するガジェットの開発方法

iOSで使えるJetpac社の物体認識SDK『DeepBelief』

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 歯を配置

PCの自作

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 PolyGroupを分割する

Mixamo:人型3Dキャラクターアニメーション制作サービス

なんかすごいサイト

オープンソースのプリント基板設計ツール『KiCad』

Ambient Occlusionを解析的に求める

書籍『3次元コンピュータビジョン計算ハンドブック』を購入

第20回 文化庁メディア芸術祭『3DCG表現と特撮の時代』

ドラマ『ファーストクラス』のモーショングラフィックス

ハリウッド版「GAIKING」パイロット映像

uGUI:Unityの新しいGUI作成システム

このブログのデザインに飽きてきた

トランスフォーマー/リベンジ Blue-Ray 予約開始

openMVG:複数視点画像から3次元形状を復元するライブラリ

甲虫の色とか

Two Minute Papers:先端研究を短時間で紹介するYouTubeチャンネル

『PIXARのひみつ展』に行ってきた

ROMOハッカソンに行ってきた

C#で使える遺伝的アルゴリズムライブラリ『GeneticSharp』

BlenderのPython環境にPyTorchをインストールする

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 下アゴと頭部を作り込む

コメント