顔追跡による擬似3D表示『Dynamic Perspective』

Amazonの新しいスマホに搭載されてちょっと話題になったけど、カメラから画像認識技術を使ってユーザーの視線を計算すれば、2Dの普通のディスプレイでも疑似的に3D映像を表示することができる。Amazonはこの疑似表示方法をDynamic Perspectiveと呼んでいる。
これは、対象ユーザーが1人の場合に可能な方法で、ユーザーの目の移動に合わせてディスプレイに表示する映像を変化させることで、奥行きを感じさせるもの。スマホのように手に持つなど、目とディスプレイの位置関係が手振れなどで常に変動する環境が前提。両者の位置が静止した関係では立体感を表現できない。



https://www.youtube.com/watch?v=RvOIpN7ZiVg

個人的にこの考え方は非常に好き。この考え方というのは、表示を3Dにすることでよりリッチにしようって考えのこと。3Dテレビが盛り上がらなかったせいなのか、割と「3Dは無意味」って認識が根強いんだけど、コンテンツを作りづらいのが普及の一番の足かせだったと思う。日常生活で空間認識している状態に近い情報提示手段の方が、より直観的なUIだとオイラは考えている。
もちろん2Dの方が相応しい場合もあるとは思うけど、3Dだから可能になることもたくさんあるんじゃないだろうか。文書みたいなデスクトップのパラダイムで生まれた情報は確かに2Dの方が良いんだけどさ。

アマゾン初のスマートフォン「Fire Phone」レビュー(前編)–3D効果やデザインなど
アマゾン初のスマートフォン「Fire Phone」レビュー(後編)–アプリや機能、性能など

ちなみに、カメラ画像からの顔追跡には日本のオムロン社のエンジンが使われているらしい。同じ原理でiPadでもソフトウェア的に3D表示を実装することができる。
iPadで実装した例↓



顔や視線でコントロール コンピュータビジョンのセカイ – 今そこにあるミライ

関連記事

ディープラーニング

Kornia:微分可能なコンピュータービジョンライブラリ

Google Earth用の建物を簡単に作れるツール Goo...

株式会社ヘキサドライブの研究室ページ

CGALDotNet:計算幾何学ライブラリ CGALのC#ラ...

ニューラルネットワークと深層学習

プログラムによる景観の自動生成

SIGGRAPH 2020はオンライン開催

DensePose:画像中の人物表面のUV座標を推定する

MB-Lab:Blenderの人体モデリングアドオン

UnityでOpenCVを使うには?

オープンソースのテクスチャマッピングシステム『Ptex』

R-CNN (Regions with CNN featur...

今年もSSII

UnityでLight Shaftを表現する

CNN Explainer:畳み込みニューラルネットワーク可...

PCA (主成分分析)

頭蓋骨からの顔復元と進化過程の可視化

Mayaのシェーディングノードの区分

AR (Augmented Reality)とDR (Dim...

シン・ゴジラのファンアート

ZBrushでアヴァン・ガメラを作ってみる 全体のバランス調...

ZBrushで仮面ライダー3号を造る 仮面編 失敗のリカバー

画像生成AI Stable Diffusionで遊ぶ

ZBrushからBlenderへモデルをインポート

ZBrushのUV MasterでUV展開

LuxCoreRender:オープンソースの物理ベースレンダ...

顔検出・認識のAPI・ライブラリ・ソフトウェアのリスト

Meta Quest 3を購入!

ZBrushでカスタムUIを設定する

Russian3DScannerのトポロジー転送ツール『Wr...

OpenCVで顔のモーフィングを実装する

viser:Pythonで使える3D可視化ライブラリ

Point Cloud Consortiumのセミナー「3D...

3Dスキャンに基づくプロシージャルフェイシャルアニメーション

Googleが画像解析旅行ガイドアプリのJetpac社を買収

ZBrushで人型クリーチャー

OpenCV 3.1のsfmモジュールのビルド再び

Mixamo:人型3Dキャラクターアニメーション制作サービス

SIGGRAPH ASIAのマスコット

Mitsuba 3:オープンソースの研究向けレンダラ

Rerun:マルチモーダルデータの可視化アプリとSDK

コメント