映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開35周年記念で4Kニューマスター版が映画館で上映されているので観てきた。
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バック・トゥ・ザ・フューチャー4Kニューマスター吹替版
コロナ後はこの手のリバイバル上映をやたら観に行っている気がするな。
オイラが初めて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」見たのは確か小学校に上がる前、レンタルビデオ(VHS)だった。大好きでもう何度も繰り返し観ているけど、映画館のスクリーンで観たことは1度も無かった。
今回初めて映画館のスクリーンで、しかも3作続けて鑑賞できた。3作で合計342分。映画館で1日に映画を3本も観るのは学生以来だ。
日本語吹替版を観たんだけど、吹替はオイラにとってなじみの深いテレビ朝日の日曜洋画劇場版のもの。
ただ、吹替版はおそらくテレビ放送用に1作ごとに単発で制作されたものなので、1作ごとにテイストの違いがあって少しチグハグにも感じた(笑)
翻訳の表記ブレや、一部キャストが変わっていたりするし。(まあ、そもそも作品ごとに役者が交代しているシリーズではあるのですが)
初めて鑑賞した幼少期の頃はてっきり三部作として計画的に制作されたシリーズだと思っていたけど、後にBlu-rayの特典映像で、本来はPart 1だけの単発作品で、ヒットを受けてPart 2,3が制作されたと知った。
Part 2へ続く「引き」のようにも見えるPart 1のエンディングは、まだ道など定まっていない「未来」の可能性を予感させる粋なジョークのようなビジュアルで締めくくられていたのだ。
改めて鑑賞すると、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」って、タイムマシンという壮大なSFギミックが中心にありつつ、とてもちっぽけな物語。描かれるのは主人公 マーティ周辺の人間関係、住んでいる町の変化だけだ。
1.21″ジゴワット”に代表される科学関係の用語の大らかさからも分かるように、この作品の主軸はSFではなくコメディ。小難しい理屈を積み上げて頭で理解するタイプの作品ではない。
クリストファー・ロイドの外連味がかった芝居が、コメディードラマと異質なSF要素のギャップを埋め、説得力を持たせてくれる。タイムマシン デロリアンのカッコ良さ、ILMの見事なSFX、印象的な音楽によってさらに厚みが増す。
劇中に登場するもの全てが伏線と言っても良いぐらい、無駄の無い練り込まれた構成。後の展開に繋がる要素は途中途中でさりげなく説明され、それらがクライマックスで一気に結実する。
何度も観ていて結末は知っているのに、見る度に気持ちが揺さぶられる。今回、映画館という環境のおかげで、今まで以上に気持ちを集中して鑑賞できてちょっと泣いてしまった。
ここ最近、凝った映像描写を求めて見る作品は、大抵ストーリーの方も小難しい理屈がセットになっている。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ぐらい大らかなリアリティレベルの物語で凝ったギミック描写がある作品がもっとあっても良いと思う。コメディドラマにちょっとSFギミックが入ったような作品。
4K UHDのBlu-rayボックスを買ってしまった↓
長らく積んでいるプラモデルも手を着けたくなってきた。
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