午前十時の映画祭で1961年公開の映画「モスラ」の4Kデジタルリマスター版の上映が始まったので観てきた。
1961年公開ということは、今年で60周年なんですね。
モスラ 4Kデジタルリマスター版
解説
美しく壮麗な特撮ファンタジーが4Kデジタルリマスター版で初上映。ゴジラ、ラドンに次ぐ人気怪獣のデビュー作。2人の小美人とテレパシーで結ばれたモスラは、それまで人類の敵として描かれてきた怪獣の概念を覆す平和の守護神。卵から孵った幼虫が繭を作り、巨大な成虫へと変貌する過程が精緻を究めた特撮技術で描かれる。(初公開時のステレオ版を再現した、約1分間の序曲付きの上映です。)
物語
南海の孤島インファント島で発見された2人の小美人(ザ・ピーナッツ)は、ロリシカ国の悪徳ブローカー一味に拉致され、日本で見世物にされてしまう。新聞記者の福田(フランキー堺)、カメラマンの花村(香川京子)、言語学者の中条(小泉博)は、2人を島に帰すようよう世論に訴えかけるが、その間にも小美人たちの危機を知った島の守護神モスラが海を渡って日本に上陸。都内を破壊し尽したモスラの幼虫は東京タワーに巨大な繭を作る。
こぼれ話
特殊美術の渡辺明と井上泰幸による東宝特撮史上最大級のミニチュア・セットが圧巻。小河内ダム決壊や、当時の街並みをそのまま再現した渋谷駅周辺の破壊シーンは、驚異的な細部の作り込みによって、ミニチュア特撮の面白さを堪能させる。また、東京タワーに取り付いたモスラの幼虫が、原子熱戦砲の放射によって燃え上がる繭を破りながら羽根を広げ、巨大な成虫となって舞い上がるシーンは、他の怪獣映画にはない華やかな美しさに満ちている。
スポンサーリンク
11月のゴジラ・フェスでメイキングが公開されていたやつ。
https://www.youtube.com/watch?v=2LYTpyhKi8s
今回初めて劇場のスクリーンで「モスラ」を鑑賞した。
オイラが初めて「モスラ」を見たのは確かNHK BSで放送されたもので、まだブラウン管テレビの時代だった。VSシリーズが終了し、まだゴジラミレニアムシリーズも始まっていなかった頃。
感想
劇場は結構混んでいた。やはり上の世代の人が多かったが、子供連れもチラホラ。
今回の4Kデジタルリマスター版では、映画公開当時に上映前に流れていた1分ほどの「序曲」も再現されており、東宝マークが出る前から作品世界へと誘われて行く。
主演のフランキー堺のコミカルな芝居や、今の時代から見ると随分と雑に見える描写で笑いが起きていた。
今年「ゴジラVSキングコング」が公開されたのもあって、今見ると文明と隔離された島というプロットにキングコングと似たものを感じる。「文明の及ばぬ地に未知の巨大生物がいる」という建て付けが一時期の怪獣映画のパターンだった気もするけど。
幼虫が東京タワーの取りつくカットの構図が決まりまくってて美しかった。
https://chofu.keizai.biz/headline/3628/
https://vector-mag.com/feature/f-cinema/7897/
キングコング対ゴジラと同じように、この4Kリマスター版もいずれUHDで発売されるだろうか。
今発売されているBlu-rayは画と音があっていないシーンがあるバージョン↓
スポンサーリンク