8月8日から始まった「STAR WARS Identities: The Exhibition」にさっそく行ってきた。
スター・ウォーズ アイデンティティーズ:ザ・エキシビション
会場:寺田倉庫G1-5F (東京都品川区東品川2-6-4)
開催期間:2019年8月8日(木)~2020年1月13日(月・祝)
開催時間:10:00~19:00 ※18:30最終入場
休館日:2019年9月9日(月)、10月21日(月)、11月18日(月)、2020年1月1日(水・祝)~1月3日(金)
チケット料金
前売券
- 大人(中学生以上):3,200円
- 小人(小学生):2,000円
- 親子チケット(小人1名様以上含むご家族4名):10,000円
※前売券は電子チケットサービス「ticket board」で販売。
当日券
- 大人(中学生以上):3,500円
- 小人(小学生):2,300円
※チケットは入場時間が決まっている日時指定制となります。ご購入いただいた時間内にご入館いただければ滞在時間の制限はございません。
チケットは、入場する日にちと時間帯を1時間単位で指定するタイプ。(来場日時の枠を予約する感じ)
当日券もあるけど、人気の時間帯は前売券だけで完売しちゃう場合もあるので注意。
指定されるのは入場する時間帯だけで、入った後の滞在時間は自由です。
滞在時間が自由なので、後の時間ほど人が溜まって混み合います。早めの時間の方がオススメ。
前売券を購入するためにticket boardというサービスを初めて使ったけど、あんまり洗練されていなくて、運営と客の双方で操作がモタついてなかなか進まなかった。
当日券の人達の方がはるかにスムーズに入場できてたぞ(笑)
スター・ウォーズの劇中プロップの展示
スター・ウォーズの劇中プロップの展示といえば、2004年に上野の国立科学博物館で開催された「STAR WARS SCIENCE and ART」という特別展を見に行ったことがあったけど、もう15年前か。まだエピソード3公開前だったな。
今回「STAR WARS Identities: The Exhibition」で展示されているプロップは、今後ロサンゼルスに設立されるLucasfilm museumに収蔵されるらしい。
以前の「STAR WARS SCIENCE and ART」は各プロップの資料的価値を前面に押し出した博物館的な展示だったのに対し、今回の「STAR WARS Identities: The Exhibition」ではプロップも雰囲気を演出する舞台装置の一部として扱われている印象。
会場内は写真撮影OKだけど、明暗や色のコントラストが激しい演出的な照明環境なので、プロップの細部をじっくり見せようという意図はあまり感じられない。
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スター・ウォーズのキャラクターを深く掘り下げる
今回の展覧会のコンセプトは、本物の劇中プロップを資料として沢山並べることではなく、スター・ウォーズに登場するキャラクターのアイデンティティに焦点を当てている。
“Identities“の大きな特長は、インタラクティブ・クエストを通じてスター・ウォーズに登場するキャラクターのアイデンティティを紐解くこと。特に、2人の主人公 アナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの違いについて詳しく探っていく。
そして、スター・ウォーズの世界観を使って自分自身のアイデンティティを知ること。スター・ウォーズ世界に登場する多様な種族・価値観をモチーフに自己分析していく感じだ。
実際の撮影に使用されたビークルのミニチュアは、対立する価値観を象徴するメカとして反乱軍と帝国軍が向かい合わせに配置されていた。(写真が上手く撮れませんでした。。。)
ん?いや、陣営じゃなくて、単純に直線のデザインと曲線のデザインで分けてるのかな。反乱軍側にXウィングやYウィングが無いし、スレーブ1が反乱軍側なわけないし。でもだとしたら直線的デザインのスノースピーダーが分けわからん。。。
追記:公式カタログの写真にはスレーブ1ではなく、XウィングとYウィング写っていた。単純に、XウィングとYウィングは日本展に持ってこれなかったから、その穴をスレーブ1で埋めているみたい。
劇中のシーンを引用しながら、Big FiveやHolland Codesといった性格を分類する理論も使って、各キャラクターの性格が形作られた理由をスター・ウォーズの物語の中から探っていく。
そういえば、IBM Watsonの性格診断はBig Fiveに基づいたものだったな。
インタラクティブ・クエストでは、個人のアイデンティティを構成する10の要素を選んでいき、自分のアイデンティティを投影したスター・ウォーズ キャラクターが完成する。
10個の構成要素は全てスター・ウォーズの世界観で例えられている。
- 種族
- 遺伝子
- 両親
- 文化
- 師匠
- 交友関係
- 人生の出来事
- 職業
- 性格
- 価値観
フィクションの世界・物語を通じて自己を知るという、今までにない不思議な構成の展示だった。アクティブラーニングってこういうこと?
本家のサイトの方がシンプルで、展示のコンセプトを簡潔にハッキリと説明している。
STAR WARS Identities: The Exhibition
「スター・ウォーズ」のキャラクターたちについて深く知ることのできる、ユニークな展示会です。
宣伝用と思われる日本版公式サイトでは、劇中プロップが展示されることがメインであるかのように語っている。というか雑情報が多過ぎる。
本家のサイトにちゃんと日本語表記もあるのに、わざわざゴチャゴチャと分かりづらいサイト作っちゃって。
インタラクティブ・クエストで出来上がるプロフィールページだけ本家のサイトを利用してるのね。(各国語に対応している)
「PIXARのひみつ展」の時にも感じたけど、この手の日本ローカライズの無神経さがちょっと腹立つ。
作品の表層だけでなく、より深い部分に目を向けるように構成されたものを、結局表層だけ切り取って消費しようとしている。
本気でコンセプトを読み間違えているなら深刻な読解力不足だし、たぶん意図的な改変なのだろう。商業的に日本で最も稼げる定番のやり方に当てはめたわけだ。
こういうことに関わる人達も、来た仕事をいつも通りの型にはめ込んで反復する労働者に過ぎないのか。
チケットの仕組みもそうだけ、輸入コンテンツに日本のゴミを塗さないでほしい。
何か、こういうの行く度に憤ってるな。
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